概要

前回のつづき。

 

今月試したこと

  • 英検準一級過去問を友だちといっしょに解く
  • 英語 YouTube のシャドーイング
  • 今月はこれ↑を動画にしてみた。とても楽しかった。
  • 見本にしたのはこちら。 Davi Vasc さんが、大人がビデオゲームをすることについての所感を述べる動画だ。

 

シャドーイング動画の内容について

今回の見本動画は、内容も面白かったので、サマリを書いてみよう。

  • X にこんなポストがあった↓
    • 大人が長時間ビデオゲームをするのは鬱病の一形態だ
    • だって、人生の素晴らしい瞬間を100思い浮かべてみてくれ、ビデオゲームを含むものはないだろう?
  • ゲーム音楽作曲家 Davi さんが、このポストについて、おもに2点の所感を述べる
    1. このような物質主義を否定
    2. 大人が子供じみたことをすることにはむしろ賛成
  • 1について
    • この考え方は物質主義や世界に対する単純な見方から発生している。食物と住居、手に持てて、利益を生むものが人生のすべてである、という視点だ。
    • しかし、実際はそれ以上のものがある。それは、アートやビデオゲームがもたらしてくれるものだ。
    • それらは私たちに勇気を出す気持ちや、冒険心を感じさせる。それによって私たちは、自分たちの心がそれらを感じる能力があると分かるし、現実の生活に活かすことができる。
    • または逆に悲劇的なシチュエーションを描いて、それを反省し、そこから何を学べるかを教えてくれる。
  • 2について
    • アートやビデオゲームは子供じみた側面を持っているものだ。それは確かだ。
    • ただし、それこそがアートやビデオゲームの素敵な面なのだ。
    • 大人は成熟して、責任を持つべきだ。ただ、同時に冒険心や誠実さといった、子供じみた価値観も持つべきだ。
  • 近年は、もっとも優れた表現者たちがビデオゲーム業界に従事しており、現在の世代にとっては大変リッチな世界である。

 

こちら↓はぼくの所感。ビデオゲームを趣味とするものとして興味深い話題なので書こう。

  • Davi Vasc さんの所感は希望と明るさに満ちていて心地よい
    • 上のサマリではうまく記述できなかった気がするのだけど、 "ゲームが私たちに、勇気みたいな感情がどういう感じなのか教えてくれるから、私たちはそれを現実の世界で表現することができる" というくだりは好きだった。シンプルに "現実に活かす" と言わずに、 "活かす" ということはどういうことなのか、という点について解像度高めに説明しているところが好き。
    • けれど、正直、ゲームから人生の困難の乗り越え方を直接学べるようなことはあまりないように感じる
    • ちょっとゲームを美化して語りすぎというか、理想論が過ぎるという印象だ
    • ゲームをプレイしている最中にぼくらが感じているのは、おおよそは、どう効率的に課題をぶちのめすかってことだけだよ (いや、もちろん個人的な所感だぜ)
  • 元ポストの "人生の素晴らしい瞬間100にビデオゲームが含まれることはないだろう" という意見については、単純に考えが浅いと思う
    • この場合のビデオゲームは、読書とか、テレビ番組をダラダラ見ることと同じだ
    • つまり、 "それ自体が直接的に利益を生むわけではないけれど、人生において有形無形に関わらず影響を及ぼす類のもの"
    • だから、 "人生の素晴らしい瞬間100" のいくつかは、ビデオゲームの経験が活かされて生まれうるってこと
    • ビデオゲームや読書やテレビ番組やアート、様々な経験を複数しておくことが教養になるのだ
    • このポストは、結果 (教養の結果得られるもの) にフォーカスしすぎていて、結果を生み出すもの (教養) を無視している
    • それが Davi さんが "物質主義や世界に対する単純な見方" と称しているものかもしれない
    • ちなみに Davi さんは "単純な見方" を "simplistic view" と言っている。 "Simple" と "simplistic" はどう違うのかな……と調べたところ、 "simplistic" は "単純化された" というようなニュアンスっぽいぞ。なるほどだね。
  • それはともかく、 "人生の素晴らしい瞬間100のうちビデオゲームを含むもの" というのは話題として面白いよね。ぼくの100の中に、ビデオゲーム関連のものがあるかどうか考えてみよう。
    • Play Station 2 でプレイした初めてのゲーム、『ICO』は素晴らしかった。感動。古城の雰囲気、音楽は、プレイ後しばらくぼくの心象風景を支配した。古城の絵を描いたり、自作の物語の舞台を古城にしたり……。 "古城" というものが好きであるぼくの性格は、ほぼ間違いなく『ICO』が一枚噛んでいる。
    • 『マビノギ』の、オンラインゲームという世界に入ったときに感じた、なんていうか、自分の世界観の次元がひとつ増えて広がった感覚はぼくの人生において重大な事件だった。昔、語ったことがあるな↓
    • 『世界樹の迷宮』では SS シリーズを書いたよな。ぼくは物語を書くのが好きなんだけど、あのシリーズでは、会話劇を書くという体験をさせてくれて良かった。
    • あと、ぼくはトロコンが好きなゲーマーだが、トロコンをこなしていくことは、単純に成功経験の累積だよな。それは自己肯定感の生育に繋がっていると思う。
      • (この場合の "単純" は "simplistic" ではなく "simple" だね!)
    • ……いくらでもあるな。ほかのゲーム体験も、教養の一部となっていることだろう。

 

所感

  • とうとう過去問に入ったぞ。むかしの友達も英語勉強に興味があるというので、旧交を温めるためにも一緒に取り組んでいるぜ。
  • 過去問の平均点としては70%くらい……。んー。
  • 今回もシャドーイングは楽しかった。 Davi さんのオリジナルはぼくには速すぎて無理無理カタツムリだったので速度を90%くらいに落としてシャドーイングしている。
  • そうするとかかる時間が11.1%伸びるわけだから、それはそれで大変だった……。

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