新世界樹の迷宮 ミレニアムの少女。




発売から一年出遅れたけれど、またストーリーサマリーとプレイメモ、SSを書く。せっかくだから予約特典も欲しかったところだが、まあ、ルーマニアにいたんで仕方ない。今回やってくのはストーリーモードクリア後のクラシックモード。




あらすじ。
辺境の街エトリアの地下に謎の樹海が見つかった。エトリアの執政院は樹海を調査、探索せんがため冒険者を募る。が、踏破する者はサッパリ現れず、時は流れ……いつしか樹海は畏敬を込め「世界樹の迷宮」と呼ばれるようになった。危険を顧みず、見事世界樹の迷宮を踏破し、富と名誉を手にせんとする者はエトリアに集い給え!





「そんなわけでアタシ達もお触れを聞いて
 エトリアにやってきた冒険者の一味よ。あーくたびれたわ。」
レンジャー: 遥香
「ここまで大変だったのう。
 とても一言では語り尽くせない、壮絶な旅路じゃったな。」
ブシドー: 光
「数多の悲劇、幾多の涙……時に非情に徹せずして
 歩むことのできなかった苦心惨憺たる道程だったね。」
カースメーカー: 典子
「いや、馬車でとろとろやってきただけじゃないの。
 開幕早々ボケ倒してこないでよアンタら。」
「いや、その前だよはるちゃん。
 旅立ちを止めるはるちゃんの両親を説得するのに
 どれだけ苦労したか。」
「いや、まったく手を焼いたわい。
 若い頃の苦労は勝手にさせろと間違った主張をする遥、
 そんな子に育てた覚えはない、親の顔が見てみたいわと倒錯するご両親。」
「やっぱり親子だ、ってホッコリしたよね。」
「そ、そのことなら迷惑かけたわよ……。
 さあ、さっそく挨拶代わりに
 世界樹の迷宮とやらにアタックかましてみましょうか!」





「して、初戦からこの有り様なわけじゃが。」
「ふたりとも防御薄いね~。」
「アンタに言われたくないわよ典子ちゃん!」
「このまま三人で迷宮に挑むとなると、
 誰かが前衛に転職するしかないのではないかな。」
「はるちゃんパラディンに転職してきてよ。」
「アタシ!?
 か弱い娘子に壁役させようって言うの?」
「だってうち達の中で一番体力(HP)あるじゃない。」
「くっっ! 華奢な体付きしやがってアンタら!
 光くんとかさあ、男よね!?」
「わ、ワシは長距離アスリートタイプじゃから…(震え声)」
「ま…いいけど。転職はレベル30必要だから…
 アンタ達もレベル上げ付き合いなさいよ。」

それから、一年の歳月が流れた……。

「おい二人とも、角の奥さんが林檎のパイをくれたぞい。」
「角の子と遊ぶ約束したから行ってくるねー。」
「何馴染んでんのアンタらァ!?
 すっかりエトリア市民じゃない!」
「角の川へ釣りに行こうかのう。いいポイントがあるんじゃ。」
「ごめん光くん。今日は釣り竿貸してくれない?」
「角にどんだけスポット集中してんのよ。
 ていうかアンタら、当初の目的覚えてる?」
「心配は要らぬよ遥。悪くならないうちに食べるとしようぞ。」
「パイの話じゃないわよ!」
「ごめんはるちゃん。冗談だよ。」
「まったく。ほら、ようやくレベル30になったんだから
 転職しにギルドへ行きましょ。
 嗚呼、ここまで長かったわ……。」
「でも約束したのはホントだから今日は遊んでくるね。」

翌日、冒険者ギルドにて……。

「アタシはパラディンで確定として、アンタ達も転職するのかしら?」
「実はまだ悩んでる……。」
「ワシはダークハンターを考えとる。」
「光くん昔、ブシドーに誇りを持ってるって言ってなかった?」
「案ずるな典子くん。今度はダークハンターに誇りを持つ。」
「典子ちゃん、バードなんかいいんじゃない?
 踊り子よ踊り子。きっと似合うわよ。」
「そ、そうかな~? い、いや、やだよ、恥ずかしいよ。」
「いやいやきっと天職よ。ホントはやりたいんでしょ?
 正直になりなさい! うりうり。」
「歌って踊れるカースメーカー……アリじゃな!」
「アンタは正直にならなくていい。」

転職の手続きをする一行……。

「ねえ二人とも、何か、あっちのギルドの人たちに誘われたんだけど。
 ギルド入らないかって。」
「何ですって? ……あら、随分実績のあるギルドじゃない。
 またどうしてアタシ達を?」
「三人で頑張ってるって言ったら、粋だね! って。」
「ふむ。」
「あと、一年間、一階層をうろついてるって言ったら
 何か目頭を押さえてたよ?」
「ああ……(察し)」
「ま、まあ、先輩達の教えを間近で請えるなら望むとこだわ。
 是非お願いしましょう。ギルド名は……『マテ』ね。」




「って何よこの膨大かつラッキーそうな資金!? ガチベテランじゃないの。」
「だけど手はつけちゃだめって言われたよ。」
「うむ。そこまで甘えるわけにもいくまい。」
「さ、ようやくスタートラインね。行くわよ、アンタ達!」
「うち達の冒険は、始まったばかりだ!」
「典子くん、何か違う。」


レンジャー→パラディン
ブシドー→ダークハンター
カースメーカー→バード
の三人構成で難易度エキスパートをやってみる試み。上のお話ではストーリーモードのギルドに参加させてもらってる設定。そもそも新世界樹を買ったのは久々のSQを少人数でだらだらやりたかったからなんだけど、ストーリーモードをやらないと職業が揃わないっていうんで先にそっちをやる羽目になったのよな。羽目っていうと言い方が悪いけど、正味な話楽しめた。パッケージも雰囲気あって好きだし、声もキャラもカワイイ感じで。まあ、どうせなら旧キャラの立ち絵も描き直して欲しかった……ってところが不満っちゃ不満かな。ストーリー・クラシック混在パーティだと絵柄が互いに浮いちまうのがねえ。




ストーリーモードのメンバーであらかた勲章は埋めたけど、エキスパートセルだけ残しておいた。これをクラシックのパーティで埋めて、完全クリアとしたい。