概要

ふた月ほど前に、お気に入りの英単語帳 Distinction 2000 のことを書いたけれど……

今回は、気に入らない英単語帳のことを書こうぜ。

 

第0印象 (買う前)

  • 試験に実際に出た単語が、出る頻度順に並んでいる? 最高の対策教材では?

この単語帳の存在を知ったときの印象だ。本書は、よく出る重要単語 (A), 覚えておきたい単語 (B), 力を伸ばす単語 (C), 熟語編、で構成されている。

 

第1印象 (A を見たところ)

  • “出る度 A” 簡単すぎるだろふざけてんのか。これは準一級によく出る単語ではなく、準一級に挑む奴は当然知ってる単語の間違いだろ。これは “英検準二級 でる順パス単” あたりに収録しとけよ。
  • 音声ファイルが “英単語 → 日本語訳 → 例文発音 …” の繰り返しになっていて、ひとつの mp3 に結合されている。使いづら過ぎる。例文だけを続けざまに聞きたいというニーズに応えてくれない。
  • 公式アプリの “英語の友” ならば、そのニーズに対応しているのか? と思ってインストールしてみるも、 “英単語のみ続けざまに読み上げ” があるのに “例文のみ続けざまに読み上げ” が無いんだよ。なんで mp3 ファイルに収録されているものがアプリには無いんだよ。
  • 熟語編はさらにヒドくて、お前これアルファベット順じゃねーか。出る順はどこ行った。
  • まあ、何というか、この書籍からは、 Distinction 2000 からは感じた、制作陣の熱意とかこだわりとか、効率的な学習を促す工夫を感じない。 “仕事だから作りました” “要件は満たしていますよね? 納品でよろしく” “情報は詰め込んだから、やる気がある人なら学べるでしょ” というような、制作への無関心を感じる。
  • 振り返ってみると Distinction 2000 は凄いよ。音声ファイルは、英単語、派生語、派生語の例文、章ごとの例文、すべて独立して mp3 に収録されている。例文は英単語ごとではなく章立てごとに制作されていて、 “この英単語はあの文脈で見たなあ” と思い出しやすい。

と、文句たらたらである。が、文句を言うにもとりあえず一冊をなんとかして噛み砕き、完了しなくては。

 

第2印象 (全ページを見たところ)

  • 全ページを見たところ、 “出る度 A” が酷いことは変わりないのだけど、 “B” と “C” は準一級レベルだ。過去問のリーディングとリスニングで “わかんねーな” って思った英単語がきちんと収録されてた。
  • 過去問をちまちま復習することに時間を使うより、コイツを周回したほうが実利がありそうな感じだ。
  • 音声ファイルが使いづらいことはもう諦めて、単語編は紙面だけで周回することにする。
  • 熟語編は、例文だけの音声を作ったことで、周回しやすくなった。こちら↓は Audacity アプリによって、オーディオファイルだから例文だけを引き抜く作業をしているところ。

 

第3印象 (4周したところ)

  • 単語編については、1. まず単語だけ見て → 2. わかんなかったら例文を見て → 3. それでもわかんなかったら日本語を見る、という順序でずーっと進めた。1でクリア出来たものだけ “次回から見なくていい” ことにして、周回効率を上げた。
  • 熟語はやっぱヤバい。上で作った例文オーディオを繰り返し聞くことで、例文を聞けば意味を思い出せるようにはなったけれど、熟語だけを見て意味を思い出すのはなかなかムズい。

 

おしまい

自分なりの単語周回スタイルを作り、オーディオを編集したことで、周回がやりやすくなって、この単語帳の9割くらいは頭に入ったかな、という感じだ。ここまで苦労させられると、そこそこ愛着も、まあ湧いてきた。

でもやっぱり心証はよろしくない。