概要

登山に行ってきたぜ。場所は、長野県と、岐阜県と、富山県の境らへんにある、双六岳だ。今回のプランは、麓で車中泊して、登って一泊して、下りて帰る。仲間はふたり。仲間が山小屋の予約をとってくれたのだ。感謝。

ご存知のとおり、緑さんは山が好きだ。

だけどツーリングとか、麓で野宿をするばかりで、登山をしたことはなかったのだよな。次回のためのメモも残しつつ、サマリと所感を書く。

持ち物

主な持ち物をざっくりと記載しておこう。「持っていったけどマジ不要」だったもの、「持っていかなかったけどマジ欲しかった」もの、も記載しておくぜ。

  • トレッキングシューズ: THE NORTH FACE Creston Hike Mid Waterproof (v1)
  • 友達が貸してくれた登山用ザック
  • 膝サポーター (2つセットで3,000円くらいのやつ)
  • モンベルのインナー、ジオライン (速乾がスゴい)
  • ヘッドライト
  • ビニール袋いっぱい
  • 日焼け止め
  • 水1Lとスポーツドリンク1L
  • ウェットティッシュ
  • モバイルバッテリー
  • 熊鈴
  • エマージェンシーシート (使わなかったけど持ってたのは正解なんじゃないか)
  • 現金 (山小屋の決済は現金のみ)
  • 【持っていったけどマジ不要】野宿旅のときの防寒・防水具 (いや防寒具は必要なんだけど、ぼくの防寒具ってバイク用品じゃねーか。嵩張りすぎ、重すぎ)
  • 【持っていかなかったけどマジ欲しかった】トレッキング・ポール (マジ登山客ほぼ全員持ってた。これがあると無いとでは、脚への負担が大違いだと思う)
  • 【持っていかなかったけどマジ欲しかった】日除け帽子 (マジ登山客ほぼ全員かぶってた。まあタオルを頭からかぶってなんとかしたが)
  • 【持っていかなかったけどマジ欲しかった】野宿の道具 (車中泊は、ぼくダメだ。外でシェルターの中で寝たほうが良かった)

登山サマリ

最初のチェック・ポイント、わさび平小屋まで

新穂高ロープウェイのそばにある駐車場で車中泊をする。高度は 1,100m くらい。ただぼくは車中泊がスゴく苦手であることが分かった。次回、やるなら野宿道具を持ってきて、外で寝るべき。

勾配はあるけれど、平和な登り坂を歩く。このあたりで気がつく。「めちゃくちゃ暑い」。ぼくは今回の登山にあたり、さんざん「低体温症には気をつけろ!」「死ぬぞ!」と警告を受けており、けっこう厚着をしてきたのだ。このあたりで、ほかの登山客の格好も見て、「登山中はマジで薄着でよさそう」と気がつく。

わさび平小屋へ着く。高度は 1,400m くらい。休憩。雨が降り続けているので、暑いけれど防水具を脱ぐわけにはいかない。諦めて進む。ここのお手洗いの使用料金は200円だった。

次のチェック・ポイント、鏡平山荘まで

すこし登ると雨がやんできた。ほかの登山客たちがレインウェアを脱いでいるので、ぼくたちパーティもここで脱ぐ。

道が、どんどん岩場になっていく。体力は問題ない。ただ……「あ、これが続いたら膝壊すわ」と感じる。膝に力をかけることをなるべく避けて、ハムストリングや、上半身を使って……全身を使って岩を登っていく。

1,700m くらい。こういうところ、楽しいよね。普段ならね。スタート地点から 600m 登った程度で、ぼくの膝と足は違和感をもっていた。まだ、壊れる前。だけどずっとランニングをしているから知っている。この違和感を無視して脚を使い続けると、壊れる。とにかく岩に手をつくようにして、全身で登っていく。

いまは登りなのでそういうこともできるが、これが下りになったらどうだろうか? 下りのほうが膝と足への衝撃は大きい。

たぶん、トレッキング・ポールを使うと、この脚への負担がかなり減る。ぼくは学びを得ていた。登り 1,800m、下り 1,800m の予定の、まだ最初の 600m での反省だった。

こちら↓は 2,000m、そして 2,100m くらい。とにかく石の道を登っていく。体力は大丈夫。膝が壊れないか、が心配だ。だけどこのあたりで膝サポーターのパワーを実感する。「平時であれば、この違和感の強さだと、もう痛みがきていてもおかしくないんだけど……」、と感じる。膝サポーターが、膝が変なぶれ方をするのを防いでくれている。

2,200m あたりで休憩していると、エンジェル・ラダーとオコジョが現れた。

2,282m、ここは鏡池だ。ここからは、池に映る槍ヶ岳を観ることができる。写真の中でトンガっているのが槍ヶ岳だ。標高 3,180m、日本で5番目に高い山である。

鏡池を少しだけ越えれば、鏡平山荘へ着く。もうかなり眠たい。車中泊で眠れなくて徹夜だったのがデケェ!

宿泊地、双六小屋まで

って、双六小屋まで、あとたった 300m 登るだけじゃないか。あとちょっとじゃん。そう思ったぼくたちの前に立ちはだかるのが、等高線をほぼ垂直に横切る、等高線ぶち抜きルートである。

それがこんな感じ↓で続く。やべェ、見たくねえ。

ただ、後ろを観るとスゴい。雲海だ。

すっかり雲を抜けたので、日差しが強い。ぼくは日除け帽子を持ってこなかったので、タオルを頭からかぶって日差しを避けた。まあ、これでも効果はあったのだけど、次回はちゃんと帽子を持ってきたほうがいいかも。

それでようやく 2,600m あたりまでたどり着くのだが、アレ? 山小屋なんてどこにもないぞ。

そう、 2,600m までたどり着いたあと、 3km くらい尾根みたいなところを進む必要があるのだ。

そうしてとうとう赤い屋根の建物が見える。アレが双六小屋だ。小屋の背景にあるデカい山が鷲羽岳、標高 2,924m だ。ちなみに小屋の左側の坂を登っていった先が、ぼくの本当のゴールである双六岳山頂である。

到着。双六小屋にはぼくが大好きな「御当地ピンバッジ」が。即買いだ (800円)。なおバッジには 2,600m と記載があるけれど、ずっと実測しているぼくは知っている。双六小屋は 2,550m あたりにある。

双六岳山頂まで

双六小屋の部屋を予約しているので、そこで1時間くらい仮眠をする。徹夜のキツさがようやく和らぐ。そのあと、日が暮れる前に、双六岳山頂へ向かう。

ちょっと登ってから見下ろしてみると、双六小屋の向こう側……鷲羽岳の周りを観ることができる。こちらにも雲海が広がっている。

2,700m を通過。また岩場だ。だけどちょっとだけ眠ったので余裕がある。睡眠って大切。

2,800m を通過。山頂は 2,860m くらいなので本当にあと少し。あの向こうに見える、すこし盛り上がったところが双六岳山頂だ。

その途中に後ろを振り向いてみると、槍ヶ岳のアーベントロート (夕日が山肌を赤く染める現象) があった。そこに居た写真家さんたちの言によると、霞がかっていなくて、アタリの日だったらしいぞ。

アーベントロートが終わったあとの槍ヶ岳を改めて観ると、まったく山の印象が変わるのに驚く。

そして山頂! プライバシー保護のため金仮面卿で顔隠ししているぞ!

こちら↓も、双六小屋に売っていたピンバッジ (双六岳バージョン) である。 2,860m って書いてあるけれど、山頂にはちょっと岩が盛り上がっているところがあって、そこに登ると標高は 2,863m になる。おもしろ小ネタだ。

下山サマリ

下山もすごく大切なんだけれども、まあ、記事ではサラッと流そうぜ。だいぶ長くなっちゃったし。

とりあえず……山頂に登ったら日が暮れて、辺りが闇に包まれた。ヘッドライトが無かったら山小屋には帰れない。ヘッドライトは登山には必須だ。あと、急激に気温が低下した。本当に、ビックリするくらい一気に下がる。ここでようやく、ぼくの嵩張る野宿用防寒着が役に立った。

山小屋の寝室はこんな雰囲気↓だ。

山小屋の朝ごはん↓だ。双六小屋は綺麗で、従業員さんも親切で、とても良いところだった。

登山のとき苦労した、等高線ぶち抜きルートだ。今度はこれを下りていく。膝を壊さないよう慎重に下りるため、太ももの筋肉が悲鳴を上げる。だけど、登りほどキツくない。やはり位置エネルギーを上げるのは大仕事なのだ。

途中で、山道を整備してくれている方に会い、後ろ姿を撮らせていただいた。「ここの山道は全部自分たちが整備しているよ」と教えてくれた。すげえ仕事だ。頭が上がらん。

1,800m だ。どんどん下りていく。脚に疲れはあるけれど、平気だ。やっぱり山小屋できちんと睡眠をとったのがデカい。前日の徹夜登山はやっぱり良くなかった。

これ↓は駐車場そばの道路だ。登りのときは、雨が降っていて、暗くて、 (服装が適切ではなかったので) 暑くて、大丈夫かなコレ、と思っていた。そのときと比べて、達成感と安心感に溢れている。

その日の夜のラーメン↓だ。標高は 458m だ。おしまい。お疲れ様っした。

所感

  • 登頂したときの気分の良さは格別
  • 脚は傷んだけれど、ポールや、膝サポーターだけでなく足首サポーターも使うことで改善する気がする
  • ただ、登山は熊が怖い
  • スーパーカブでの野宿旅を、昔からやっているわけだけども……宿泊アリの登山のほうが難易度が高い感じがしたな
  • こちら↓は今回の登山ピンバッジコレクション。

  • こちら↓は双六小屋にあった「近辺の山、小屋」のマップなんだけど……ぼくが今回、苦労して、なんとか達成して、とっても嬉しかったのって……マルで囲ったエリアだけなんだよな。そのうしろには、こんなにたくさんの山岳が広がっている……。ラスボスを倒したら、裏ダンジョンめっちゃ広かった、みたいな気分だ。登山が好きな人の気持ちが分かるね。