概要
親愛なるルームメイトがタイトル買いした小説。ぼくに貸してくれたので読んだ。サマリと感想を書く。
サマリ
- 宗教団体 “血の贖い” は、罪人たちが贖罪を目的としてアーミッシュ的な生活をする集団である。
- 崖によって隔絶された地で生活している。
- アーミッシュらしく野菜や家畜を生産しているけれど、大麻を生産して販売もしている。
- あるとき地震の被害により、大麻生産が不能になり、集団の教祖は集団自決を試みる。
- そこにふたり子供がいる。ドウニくんとリゼちゃん。ふたりはそこから脱出したいと思っていた。
- これを機会に脱出を試みるのだが、なんやかんやあってドウニくんは死んでしまって、リゼちゃんだけが生き残り、警察によって救出された。
- リゼちゃんは幼かったので、その “なんやかんや” をよく記憶していない。
- だが、状況から言って、リゼちゃんがドウニくんを殺害してしまったような気配がある。でも、そうでない感じもする……。そんなモヤモヤを抱えているが、教団の教えによると亡くなったドウニくんはいつか転生するので、それを希望にリゼちゃんは元気に生きている。
- だが心穏やかではないのは、ドウニくんの妹さん。リゼちゃんは自分の兄を殺したのか? そうでないのか? それを突き止めるため、探偵事務所の扉を叩く。
- 探偵の上苙丞 (ウエオロ・ジョー) とその友達の姚扶琳 (ヤオ・フーリン) がその謎に挑む。
- のだけど、探偵と敵対する色んな連中が妨害してくる。迷惑なんだけど、最終的にはその連中との対話によって、探偵も自分が当初持っていた結論を正しく修正することができて、めでたしめでたし、というお話。
所感
- 最初のページにある “村の概略図” がすでに面白かった。 “滝: 事件後涸れる” とか書いてあるの。ここでネタバレ?! なんて思って笑っちゃった。この物語は、過去の事件について考えるものだから、そういう表記になっているわけね。
- 前回、前々回と、読むのに時間がかかる本を読んだので、今回の読みやすいミステリー小説は、フレッシュな気持ちで楽しく読めたぜ。