概要
久しぶりに映画の感想文でも書くか。映画をしっかり視聴する構え↓
今回の映画は『グリーンランド 地球最後の2日間』だ。知人との会話の中で出てきたので、観た。
- 知人: 観たんだけど、子供が苦しむ場面が辛すぎて心えぐられた……。お酒もおつまみも途中から進まなくなった。
- 緑さん: へー。観ようかな。
サマリと感想を書く。
サマリ
彗星 “クラーク” が降ってくる。いくつかに分かれていて、ちっさいのが、まずフロリダ州タンパに落ちた。その一発で、タンパの40万人は全滅。本体が落ちたとき、地球が滅びる。
アメリカ合衆国はシェルターを用意しており、選別した国民だけを飛行機で避難させようとする。主役のジェラルド・バトラー (役者名) とその妻子は、選ばれた。近所の友だちは無視し、子供を連れて行ってくれと頼む隣人を無視し、軍へ向かう。
しかし糖尿病持ちの子どもが選別されたのは実はミスだった。搭乗を断られ駄々をこねる主役サイドだが、そんな折に暴動が発生し、家族は離れ離れになる。
ただ、親切なドライバーたちや、親切な軍人たちに助けられ、家族は再会できるのだ。もうシェルターに入れる望みはないかと思いきや、これまた親切な人が、 “シェルターはグリーンランドにあるらしい” “カナダの空港からグリーンランドへ飛べば、シェルターに入れるかもしれないぞ” と教えてくれる。
カナダへ行くと飛行機は満員だった。しかし無理矢理乗り込んで、なんとかシェルターへ駆け込んで生存に成功した。
感想
あんまり愉快な気持ちにはなれない構成だよな? この映画には多くの、利他的な人々が登場する。利己的なのはジェラルド・バトラーの家族だけだよ。この映画の構成をざっくり言うと、
- 自分の家族を守るためなら何でもする連中がシェルターへ向かう
- その道中都合がつかない部分は、利他的な人々がご都合主義的に助けてくれる
- しかもその人々は、主役連中とは違って選別されているわけではなく、助かることはない。みな、善意で行動しているのだ
事あるごとに “子どもがいるの、助けて” と善意を要求する連中にはうんざりだ。大事なものがあるのは皆同じだ。たほう、主役サイドが善意を見せるシーンはほとんどない。
とはいえ。まあ。そういう価値観が存在することは確かだろう。それを認めないことには先に進まない。そういう価値観は存在し、彼らにとって緑色さんの思考は唾棄すべきものだろう。そのことを知ろう。そういうことを知ることができるのが、読書とか、映画を観るメリットだ。それが感性が豊かになるということだ。
制作者は、何を表現したかったのだろうなあ。
その他、雑多な感想。
- タイトル、グリーンランドなん? 最後しか出てこないのに。
- ずっと利己的な態度だったジェラルド・バトラーが、突然他人を助けるムーヴを取り出すのは……殺人がきっかけか?
- シェルターの場所がわかったら連絡してくれよ、と頼んできた友だちがその後一生話題に上らなくて笑った。 (真顔)
- リストバンドを外せェ!! 選別者の証なんかトラブルの元になるに決まっているだろうが!!