概要
1年前、英検準一級をとった。

あれから1年後のいま、英検一級をとった。

ぼくは日常生活でも仕事でも英語は使わない。だからぼくの1年の勉強記録は、英検一級の一次試験に必要な純粋な情報のハズだ。純粋な勉強だけの記録には、一定の価値があるんじゃないかなというモチベーションで書くよ。
見てくれる読者諸兄へのご注意なんだけど、今回の記事はめっちゃ長いぜ。もうちょっと小分けに記事にしようかなとも思ったのだけど……、情報を参考にする側としては、ひとつのページに情報がまとまっているほうが良いと自分の体験としても思うので、今回はこんなかたちにするぞ。
アウトライン
ぼくの1年間はこんな感じだ。

どう記述していこうかなーと思ったのだけど、やっぱジャンルごと…… Vocabulary, Listening, Writing, 過去問, Reading, Speaking ごとに書くのが分かりやすいだろうか。
Vocabulary
語彙は得意科目! リーディングパート1は1問間違いなので、方法は多分合ってる。

用意するもの
- でる順パス単 英検1級 4改訂版 (https://www.obunsha.co.jp/product/series/f035)
- ひとこと: 5改訂版でレベルが下がっているので4改訂版を古本で探す。
- Anki アプリ (https://apps.ankiweb.net/)
- ひとこと: Mac, Android, iOS どこでも暗記カードを共有できるアプリ。
やること - 暗記カードデータを用意する
こんなふう↓に Anki アプリへデータを投入する。
- でる順パス単の全ページの写真を撮る
- ChatGPT ちゃんに写真とこんなプロンプト↓を与えて、でる順パス単の情報をテキストデータ化する
## タスク概要
英単語帳の画像を受け取り、情報を抽出し、 Anki.app 形式のテキストへ出力する。
## 具体的なタスク
1. 英単語ひとつにつき、以下情報を取得する
- 左ページ
- 単語の番号
- メインの英単語
- 発音記号
- 和訳、関連単語など
- 右ページ
- 例文
- 例文の和訳は不要
2. Anki.app 形式のテキストへ出力する
- 注: `<TAB>` の部分は実際のタブを入力してください
```plaintext
#separator:tab
#html:false
見出し語<TAB>単語の番号, 発音記号, 和訳、関連単語など, 例文<TAB>でる度_C
見出し語<TAB>単語の番号, 発音記号, 和訳、関連単語など, 例文<TAB>でる度_C
...
```
- そうするとこんなテキストを作ってくれる↓
#separator:tab
#html:true
smear 1603, [smíər], を塗りつける (= spread), (名誉などを) そしる (= slander), ▶ smear campaign (中傷運動), The man smeared butter, then honey on a chunk of bread.
vigilant 2094, [vídʒələnt], 慎重な, 油断のない (= watchful), The politician was known as a vigilant defender of human rights.
...
- こんなふう↓に、全ページをテキストデータ化する

- テキストデータを Anki アプリへ投入すると、こんな感じ↓で、 PC かスマホがあればどこでも単語を周回できるようになる。

やること - 暗記カードを周回する
- 全部見て、パッと覚えられないものにはオリジナルの連想ゲームを作って暗記カードに書き込む
- たとえば…… snitch って単語を見ると、ぼくはハリー・ポッターのスニッチを思い出す
- じゃあ、ポッターがスニッチをひったくるイメージ → ひったくる、で覚えよう!
- これ↑を Anki アプリで書き込む
- こんなことを でる順パス単 英検1級 4改訂版 に収録されている2400語すべてについてやる

- 以上の、自分用のオリジナル連想ゲームをずっと周回して英単語を覚える
- もし “もっと良い連想ゲームあるなあ” と思ったら編集して、より自分に合った連想ゲームへ更新していく
いま見てみたところ、1年間でぼくが暗記カードを見た回数は24,000回ほど。へー、単純計算だと、10周したことになるか。

所感
- “連想ゲーム” は、 “自分がその単語を見たときにパッと連想するイメージ” を元にしているので、勉強する本人が考える必要がある
- これが終わると、単語帳の92%くらい覚えた状態になる (2026-01 時点↓)
- 個人的には、これ以上の Vocabulary 勉強は不要かなと思っている
- パート1で分からない単語あった〜!! → パス単 に不掲載の語彙は覚える必要ナシ
- 長文問題の中で分からない単語あった〜!! → 覚える必要ナシ。英検の長文問題はよく出来ているので、ひとつふたつ分からない単語があっても解けるように出来ている。そもそも、日本語の文章を読んでいても、ぼくらは、分からない単語を全部調べたりせず、読み飛ばしている。日本語でやっていないことは英語でもやる必要ナシ。
- 逆に言うと、リーディングの長文パートとかリスニングパートの中でも一級単語は出てくるので、まず単語を勉強するのが必要だと思う
Listening
リスニングは不得意科目! リスニングは70%しか得点できていない。合格者平均を割っている。したがって、ぼくの勉強方法は適切でない可能性がある。

用意するもの
- らくらじ2 (https://dogaradi.com/らくらじ/) をインストールする
- ひとこと: NHK ラジオを聞いたり、ダウンロードしたりできる。
- もうひとこと: NHK ラジオの公式アプリは “らじるらじる” なんだけれど、なぜかダウンロードしてオフラインで聞く機能を欠いている。通信量を節約したい人には向かない。
“らくらじ2” で、これらの番組を↓お気に入り登録する。
- NHK ラジオビジネス英語 (https://www.nhk.jp/p/rs/368315KKP8/list/)
- こちらは本屋さんに月刊のテキストが売っているので買う。
- NHK ニュースで学ぶ「現代英語」 (https://www.nhk.jp/p/rs/77RQWQX1L6/list/)
そして、これらを平日毎日ディクテーション & シャドーイングする、というわけだ
やること
- (勉強期間の前半まで) “ラジオビジネス英語” を平日毎日ディクテーション & シャドーイング。

- (勉強期間の後半) “ラジオビジネス英語” よりも “現代英語” のコンテンツのほうが好きになってきた。なので、あとは “現代英語” を平日毎日ディクテーション & シャドーイング。

- (試験直前の2週間くらい) 過去問の精読ならぬ “精聴” をする
- 何度聞いても分からん問題をひとつ挙げる
- その問題が分からなかったのは、何故かを明らかにする (”Why 探し” とぼくは呼んでいる)
- 分からんかった要因を解決して、次からは一発で聞き取って理解できるようにする
試験中にやること
- Part 1: 空中に状況の絵を描きながら聴く。 “描く” と、余計なことを考えずに聴ける。何もせず聴いていると、ついつい……ついつい! 頭が余計なことを考える! はじめは紙に描いてたんだけど、それは時間がかかりすぎる。空中でシャーペンを動かしながら、脳内で絵を描く。これマイ奥義。
- Part 2: 同じく空中に状況の絵を描きながら聴く。
- Part 3: さすがに Part 3 は、選択肢を見ながら聴くかな。 “これは違うなー” とかバツをつけながら聴く。
- Part 4: さすがに Part 4 は、空中と脳内に絵を描いても覚えきれないので、軽くメモをとっていく。
全体的に心がけるのは以下↓
- 途中で何いってるか分かんなくなって、どれが正解か分からなくなっても、 “これは違うなー” には全部バツをつける。どれが正解か分からなくても、選択肢3つにバツがついてたら、残りの1つが正解だ。
- つねに、いま聴いてる文の主語が何かを意識しつづける。ぼくが思うに、主語が一番大事。 “いま誰の話をしてんだ?” をつねに頭に置いて聴く。
そして本番で気をつけることが以下↓
- 一番前の席に座る
- これは一次試験の項に後述する……
所感
- こうして見ると、やっぱりリスニング勉強の方法は全然固まってない印象を受けるなー
- “精聴” はもっと時間を割いて取り組むべきだったなーと思っている。というのも、後述する、リーディング勉強のための精読作業はすごく役に立ったから。
- まあ、日常生活でも仕事でも英語は使わない人が、以上のような勉強をすると、70%とれる、という記録ってことで
Writing (Essay)
エッセイライティングは採点基準が分からないので、勉強中はずっと “これでいいんか……?” と思っていた。けど点数は 30/32 だったので、方法は多分合ってる。

用意するもの
- the japan times - 最短合格! 英検®1級 英作文問題完全制覇 (https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b309521.html)
ここで注意。今回は自分が辿った道のりを記録する試みなので、2016年出版のこの本↑を紹介することになる。しかし来月、2026-04に、10年ぶりの新作、出る! ちゃんと “要約” 対策入り! いいなー。さすがにこれからはこっち↓がオススメとなるだろう。
- the japan times - 最短合格! 英検®1級 要約&英作文完全制覇 (https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b673866.html)
やること - 勉強の変遷
ここでは、エッセイライティングを25分で書き上げるようになるまでの変遷を書こうと思う。無駄な部分もあると思うんだけれど (そして長いと思うんだけど……)、思い出深いから残す。
- 【コツコツやる】 the japan times 本の前半、練習問題編をコツコツ進める。日本語の文章を見て、英訳問題として解く、みたいなやり方。これを 2025-08-24 から 2025-10-29 までほぼ毎日続けて、212問解く。これでは正直、一級英作文に必要な、 “TOPIC から POINTs をひねり出す力” はつかなかった。でも、こんな力↓がついた気がする。
- なんかこう、分詞構文を使う感覚
- なんかこう、同じ単語を繰り返すことを避ける感覚
- なんかこう、一文に相応しい長さの程度
- 212個の英作文を書いて、なんかこう、このへんの感覚を得るというのが、ぼくが思う、この本の使い方のひとつ。

- 【書くものがない問題】 the japan times 本の後半、実践編へ進むのだけど…… “TOPIC から POINTs をひねり出す力” がないせいで、英訳力があってもネタを思いつけなくてお先真っ暗になる。この時期は結構キツかった。書きたいのに書くものがない時期。
- 【作戦考案】 そこで考案した方法が、 “軸作戦” である。どんな TOPIC でも、 “グローバリゼーション、イノベーション、環境問題、人口問題、経済、伝統、人々の関心” のいずれかの軸で考えると、何かしらメリットとデメリットを見出すことができる、という発想だ。というわけで、エッセイ英作文に取り組むときは、まず紙にこれらをザッと書き出して、 TOPIC と紐づけられるようなネタを出し……そのネタを POINTs として、英作文する、という流れにした。自分で考案した、という愛着もあり、これはお気に入りの作戦だった。

- 【時間かかりすぎ問題】 しかし問題はまだあった。ぼくはこの時期、エッセイ英作文をおおよそ40分くらいかけて書いていたのだけど、それは一級試験の試験時間を鑑みると時間をかけすぎている。試験時間と問題数を照らし合わせると、エッセイ英作文はどう考えても25分で書く必要がある。何かの間違いでは……? どんだけ実力が伸びれば、およそ2倍の速度で作文を書き上げることができるんだ?
- 【軸作戦は脳内で行う】 ぼくは “軸作戦” を “書いてやる” のはヤメた。脳内でやるのだ、これは。これで、まあ……5分くらいは縮まったかもしれない。先は長い。
- 【テンプレ磨きの開始】 この頃から、最強の作文テンプレを研究するようになる。本論は TOPIC によって大きく変わるのでテンプレートにはしづらいけれど、導入と結論はテンプレ化して、書くのに時間をかけないようにしよう。この頃のテンプレはこんな感じだった気がする。
Introduction:
Some people would argue that ...
However, I am of the opinion that ...
because ここに3理由の言い換え.
Body 1:
がんばって書く
Body 2:
がんばって書く
Body 3:
がんばって書く
Conclusion:
Based on the points mentioned above, I believe ...
- 【戦友からの一言】 この頃、一級に挑戦している戦友に出会った。話題はエッセイ英作文について。
- 戦友: どうやって POINTs 出してます?
- ぼく: ぼくは軸作戦ってやつを脳内で……うんたらかんたら
- 戦友: わたしは、2つまで頑張ってひねり出すんですけど、3つめがなかなか出なくて。そんなときは、 “反論をあえて用意して、それを否定する” というネタで本論3を書くんです。それでなんとか3つ POINTs が集まるので……
- ぼく: ほうほう
- 【テンプレ完成】 待てよ、 “反論をあえて用意して、それを否定する” 文構造って、テンプレ化できるんじゃ? そうしたら、イントロダクション、本論3、コンクルージョンがほぼすべてテンプレ化できる。あと、ここらで、 “イントロダクション用の5行くらいを空欄にしておいて、ほかを全部書き終わったあとに埋める” という作戦も始めた。そのほうがラクだよ。
Introduction (最後に埋める):
While some people contend that ...,
I am of the opinion that ...
because ここに Body 1, 2 の言い換え.
Furthermore, many counterarguments rest on questionable assumptions.
Body 1:
First, ... がんばって書く
Body 2:
On top of that, ... がんばって書く
Body 3:
Some would argue that ...
This argument, however, has several flaws.
がんばって書く
Conclusion:
In conclusion, although ... may bring some tangible advantages/drawbacks,
when taking the points mentioned above into consideration,
it becomes evident that ... is
[more beneficial than detrimental]
/[partly beneficial rather than entirely detrimental].
- 【25分】 かくして、ぼくのエッセイ英作文にかける時間は25分へ到達した。40分を25分へ縮める方法とは、何も考えずにペンを動かす区間 (テンプレ) をできる限り広げることだった。
- “何も考えずにペンを動かす区間が増えること” は、 “文法ミスが起こり得る区間が減ること” をも意味する。 (超お得)
いやあ……ちょっと思い入れのある話なので長くなってしまった。が、英作文ではまだ “英訳力” と “点数を上げるために稚拙な英作文を避ける” ことが必要だ。そのためには以下のようにする。
やること - 稚拙な英作文を避ける勉強
- 書いた英作文を写真に撮る。
- ChatGPT ちゃんに、写真と、こんなプロンプト↓を送って、添削してもらう
## あなたの役割
英検一級のエッセイライティングの採点官をやってね!具体的には以下の通り。
### 1. 画像を受け取る
- ユーザの答案をそのまま画像で渡す
### 2. テキスト化
- 画像の左の一番上にあるのが今回の TOPIC だ
- その下には、ぼくが作文を書くためのメモがある。ここは無視で OK
- それ以降がエッセイだ
### 3. 単語数計算
- エッセイの単語数を Python を使って正確に計測してね
- 英検一級のエッセイライティングでは、単語数を200から240に収める必要がある
- ただし、この計測は、最大5単語の誤差が発生することが知られているため、その数の単語オーバーは看過して OK.
### 4. 添削する
- 英語のレベルは、英検一級の試験レベルを想定する
- 文法の大きな誤り、不適切な語彙選択、大きく意味がズレる表現を指摘する
- また、逆に、よく書けている文についても言及してほしい
- 添削結果は1文ずつに分ける (introduction 1, introduction 2, body 1-1, body 1-2 など)
### 5. 点数をつけてみる
- 英検一級の英作文は、内容 (課題で求められている内容、意見とそれに沿った理由が含まれているかどうか)、構成 (英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか)、語彙 (課題に相応しい語彙を正しく使えているか)、文法 (文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか)、それぞれ8点満点で、合計32満点だよ
- これを繰り返して、以下を集める。
- ぼくがよく書きたがる表現の、正しい英訳
- ぼくがよく書きたがる語彙の、一級レベルの言い換え
- ぼくがよく書きたがる文法の、一級レベルの言い換え
- これ↑をリストにする。たとえば……
- On top of that, A case in point, be attributed to など
- これら↑をなるべくたくさん使うように、英作文を書くようにする。すると面白いことに、レベルの高い文法構造を使って書こうとすると、それが導となり、英訳がちょっとラクになるのだ (言いたいことをどう英訳しようかな、とゼロから考えるんじゃなくて、言いたいことを、どう “使いたい文法構造” に当てはめようかな、と考えるほうがラク)。
- ぼくはこうして英作文を、要約パートとエッセイパートを合わせて100くらい書いた。

ちなみに、試験直前にじっと見つめていたのは、 “よく書きたがる◯◯の一級レベル言い換え” リストだった。
所感
- あと英作文の項でゼッテー触れないといけないのは、語数制限。1行に何語くらい書いて、何行書けば、語数制限をクリアできるのか押さえておくべき。
- ぼくの場合は、エッセイライティングでは、導入に5行、本論それぞれ4~5行、結論に4~5行で、全部で22,23行埋まっていれば語数制限内だ。
- その感覚を掴むため、ネットで解答用紙のサンプルを探して使ったほうがいいぜ。

Writing (Summary)
要約パートの点数は 16/32 だった。したがって、ぼくの勉強方法は適切でない可能性がある。けれど、 2025年度 第3回 の要約パートは炎上しているので、判断は保留がいいだろう。
用意するもの
とくになし、というかエッセイライティングと同じ。
やること
要約パートについても、軽く、20分で書き上げられるようになるまでの変遷を書いておく。
- もともとは、 “素早く全体を読んで、軽く日本語で箇条書きメモして、それを単語数が指示数に収まるように英訳する” だけだった。ただし、30分くらいはかかってしまっていた。 (要約パートの理想的な所要時間は20分。)
- 知る人ぞ知る “英検サンプルテスト” に参加して、その作戦が変わる。ぼくが受験した “英検サンプルテスト” は、語彙問題と要約問題のサンプルテストだった。そのとき、周囲の受験生たちが、ぼくがまだ全体を通読しているときにすでに回答を書き出している音が聞こえた。ぼくは思った、 “あ、そっか、要約パートって、パラグラフごとにガンガン書いてくもんなんだ?” 確かに、全体を通読したあとに要約を書き出すと、文中で見つけた、回答に使える表現を忘れちゃったりするもんな。このときから、ぼくの要約パートの戦略はこうなった↓
- 1パラグラフを読む
- 1, 2文でサッと日本語で要約メモする (ホンット雑に)
- 英訳して書き出す
- 3パラグラフまでそれを繰り返す
- エッセイが速くなるのに従って、こちらは自然に20分くらいで書けるようになった。書くときの方針もエッセイと同じで、 “よく書きたがる◯◯の一級レベル言い換え” をなるべく使うように、要約メモを英訳していくこと。
ぼくは当時まだ準一級保持者だというのに、参加した英検サンプルテストは、一級の内容だった。良い模擬試験になったし、挑戦仲間たちから戦略を盗むのは面白かった! サンプルテストの点数は以下のとおり。

語彙問題が 46/48 で、要約問題が 15/16 だ。本番の要約スコアが 16/32 なので、明らかに採点基準が変わっているという印象を受ける。
所感
- あと英作文の項でゼッテー触れないといけないのは、エッセイライティングと同じく語数制限。
- ぼくの場合は、要約ライティングでは、全部で13行。
過去問

用意するもの
- 英検赤本シリーズの過去問 (https://akahon.net/eiken/index.html)
- ひとこと: 赤本シリーズの過去問は9本入っているので嬉しい。てかマジで過去問は多ければ多いほどいい。
- 英検一級予想問題ドリル (https://www.obunsha.co.jp/product/detail/093787)
- ひとこと: 過去問をやりこんでいると分かるんだけど、本物の完全再現には遠い。選択肢の傾向がなんか違うし、リスニングはムズすぎ。
やること
これも変遷かな。
- 2025-06 頃、とりあえずボコボコにされる
- なにせ難しいのでトライすること自体がキツい。時間をかけてゆっくり1回ぶんをやった
- 初回の結果は Reading 56% と Listening 63% だった
- “あれ? 結構いけるじゃん?” って思ってしまったが、このときのぼくは何も分かっていない。3倍の時間をかけて、3週に分けて、静かな部屋で、点数がとれてもしょうがないのだ
- ちなみに英作文は、上述の 【書くものがない問題】 時期のさらに前だったので、まったく何も思いつかなかったので、スキップしていた
- 2025-09 頃からちょこちょことトライしてみる
- でる順パス単 4改訂版 の A セクションと熟語セクションを終えたころなので、 Reading の点数は8割に届いていた。 Listening は 65% くらい
- ぼくはそれを見てちょっとだけ状況を楽観視した。3倍の時間をかけ、英作文はスキップしているというのに……
- 2025-11 頃から、 “あれ? 時間を守って過去問やってみるとマジで無理じゃね?” と気づき始める (遅い)
- この頃から、各セクション、時間を計測しながら問題を解くようになる
- すると気づく、まッッたく時間足らない! Reading は大問4の2にたどり着くことすらできないし、英作文はいまだに 【書くものがない問題】 時期だったので、絶望的だ
- 2025-12 には、過去問二周目をやりつつ、ひたすら長文精読をする
- Writing については 【軸作戦は脳内で行う】 時期で、段々と希望が見えてきた時期
- 過去問二周目なので、点数率自体は9割
- 一方で、リーディングの項で後述する、精読をひたすらやる
- 同じ時期に 予想問題ドリル をやってた覚えがある。この問題集は、まあ演習としてはいいんだけど、本物の英検問題と比べて悪問が多くて、ややストレスが溜まる。
- 2026-01 試験直前のひと月は、最後まで残しておいた最新3つの過去問を、時間を計測し、本試験とまったく同じ曜日の同じ時間にやる
- この3つの過去問の得点率は↓
- 2024-3: R 80%, L 78%, W 点数は分からないけど間に合ってる
- 2025-1: R 89%, L 59%, W 同上
- 2025-2: R 86%, L 81%, W 同上
- この3つの過去問の得点率は↓
所感
- ざっくりまとめると、最新3本くらいは直前に本番の模擬試験用にとっておき、残りはひたすら Reading の精読と、 Listening の精聴の材料にする、って感じかな。
- 終盤は、マークシートのサンプルを印刷して使うよ。マークシートになれるため、っていうか、ライティングの項で触れたように、英作文の語数制限の感覚を掴むため。1年も勉強していると、自分の書き方のクセも変わってくるので、終盤に使えばいいと思う。
Reading
リーディングはちょい得意科目! リーディングの長文パートは1問間違い。その1問は、時間切れで読めなかったところ。方法は多分合ってる。

用意するもの
過去問。
やること
- でる順パス単 英検1級 4改訂版 のおおよその網羅が前提
- 網羅率が上がるほど長文読解がラクになる
- 2025-11 頃、過去問の項で上述したように、 “あれ? 時間を守って過去問やってみるとマジで無理じゃね?” と気づく。主な原因は、英作文がおッそいことと、長文を読むのがおッそいことだ。
- 長文を読む速度を上げるために考案したのが以下のような勉強方法で、 2025-12 頃はずーっとこれをやっていた
- 長文を最初から読んでいって、つっかかるところを探す。つっかかる = 速読の邪魔、だ
- つっかかるのは、何故かを明らかにする (”Why 探し” とぼくは呼んでいる)
- 分からんかった要因を解決して、次からはつっかからないで読み進められるようにする
- これを、一度やった過去問すべての長文で行う。これをやっていた時期は過去問の二周目をやっていたので、二周目をやったあとに、その問題でその勉強を行う、という流れ
- ぼくの過去問の付箋はそれ。 “つっかかったところ” に貼ってる。あとでその付箋が貼ってある長文を読めれば、クリアできたことになる。

試験中にやること
- 主節を四角で囲う。ぼくが思うに、主節が一番大事。 “いま誰の話をしてんだ?” をつねに頭に置いて読む。
- 文を読んでいる最中、つねに、いま読んでいる文の主格にシャーペンの先を置いておく。 that 節に入ったら、 that 節の中の主節にシャーペンを移動させて、 that 節を出たらまた元の主節へシャーペンを戻す。ぼくが思うに、主語が一番大事。
所感
- 一回、英語教師の友達にこれを話したら、 “お、精読をやってるんだね” と言われた。なるほど、これが “精読” なのか。というわけでぼくは “精読” 推しだ。リーディングは精読で OK。
- 本番では、読んだ問題は満点だったけれど、結局1問、間に合わなかったのが惜しいな。
- まあ今思うと楽しかったんだけど、精読をしている最中は、あまりに読者側に読解コストをかけるような複雑な複文にキレてたこともある。 “こんなクソ文、ビジネスで書いたらクビだぞ” とキレてるメモも残ってる↓。い、いやその、多少悪態をついてガス抜きしながら勉強するのが健全だよ、ウン。

一次試験
一次試験で気をつけることを書こうかな。
試験開始前にやること
- 一番前の席をとる
- これは今回ぼくが、一級初体験ゆえミスって “最後列縛り” になってしまった件の反省だ
- 広い部屋では、後ろのほうの席に座るとリスニングが反響して聞こえづらいので、なるべく前の席に座るんだ
- マジで英検のこの環境設定はどうかと思うよ
- ぼくの教室では、1列につき10,11人が座っていた。英検一級の一次試験の合格率は10%くらいらしいが、基本、各列一番前に座る人が合格するんだと思う (適当)
- ホッカイロを用意する
- 英検会場はケチなので、まともに暖房を効かせない
- 直前まで身体と手を温めておくべき
- これは準一級のときの反省
- アナログ腕時計を持って行く
- これも準一級のときの反省
- 受験票に 05, 25, 50, 00, 08, 20, 28, 40 と書く
- これは、試験時間開始14時から、何分までに各 Part を終えているべきなのかを示している
- これは作戦
解く順番とかける時間
- Listening Part 2 の下読み 5分
- これは実際は3分くらいで終わらせて、最初の (受験票に書いた) 05 の横に 03 と書く (5分とっておくけれど、3分で終わった、の意)
- Writing (Summary) 20分
- 以下、終わった時間を、用意した時間の隣に書いていき、どれくらい余裕があるのか、どれくらい焦る必要があるのかを判断する
- ライティングは当然最初に取り掛かる。試験終了時間ギリギリ、残り3分になったとして、そのときにマークシート回答の問題をやっていたらワンチャン1/4で正解するが、一方で、そんなギリギリの状況でまともな英作文ができるわけがない。せっかくきっちりテンプレートを作ってきているんだから、試験の最初に書き上げるのだ
- Writing (Essay) 25分
- Reading Part 1 語彙問題 10分
- 2025-3 の試験は驚くことに語彙問題がムズかった。12分くらいかけてしまった。
- Reading Part 2 - 1 だけ 8分
- Reading Part 3 - 1 だけ 12分
- Reading Part 2 - 2 8分
- Reading Part 3 - 2 12分
- なーんとなく、 Part 2-1 → 3-1 → 2-2 → 3-2 が難易度順だと思う。
- 結局本番ではここで1問読み終わらなかった。たぶん、最初の下読みを排除すべきなんだろうなと思う。総括として Listening が一番得点率が低いのだから、やはり Listening が全体の足を引っ張っているのだろう。
Speaking
スピーキングはホントにキツかった。点数は30/40だ。ただ、準備期間が一ヶ月でコレなので、方法の方向性は合ってるような気がする。

用意するもの
- 旺文社 - 14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版 (https://www.obunsha.co.jp/product/detail/093077)
- ひとこと: これはあんまり比較検討せず購入。何しろ勉強の猶予期間は一ヶ月のみだった。最終的には過去問をメインに使っていたので、この本はやり切ってない。
やること
これも勉強の変遷を書く。
- 【パイセンの警告】 一次試験の勉強をしていたころから、一級保持者のパイセンには、 “二次試験の勉強してる?” と言われていた
- ぼく: まったくしてないですけど……てか一次試験がキツすぎて二次試験のことなんて考えられないですよ!
- パイセン: そーお? だけど二次試験もキツいからね……
- 【燃え尽きるぼく】 一次試験終了後、ぼくは燃え尽きていた。みんな “お疲れ!” って言ってくれるし、勉強なんてする気が起こらないし、 Nintendo Switch 2 も買った。でも、 SNS でこんな投稿を見かけたんだ。 “一級を受けたみんな、今すぐ二次試験の勉強を始めろ。今ならまだ1ヶ月あるが、合格発表から二次試験はたった2週間。それから始めたんじゃ、絶対に仕上がらない。”
- “絶対に仕上がらない” そうか、一級の二次試験って、 “仕上げる” ことが必要なものなのか。この言葉が響いたぼくは、友達に声をかけ、手伝ってもらって勉強を始めた。
- 【ガチ黙り】 友達に旺文社本についてる二次試験の台本を読んでもらって、とりあえずやってみる。
- 友達: えーとじゃあ、 “1分で、スピーチを考えてください。”
- ぼく: (黙考)
- 友達: じゃあ、 “2分でスピーチをどうぞ。”
- ぼく: (英語で) そうですね、私はその TOPIC について、賛成に思います。えーと。ほんで……。
- 友達: ……。
- ぼく: ……?! (ガチ黙り2分)
- 【テンプレを作る】 何を言ったらいいか、どう言ったらいいか、頭が真っ白になる。自分が痴呆症になったかのような感覚に、ぼくはかなり焦った。とりあえずテンプレを作ろう。ライティング勉強のときのように。
I believe that [ここに TOPIC].
First, [ここにひとつめの理由の概要].
ひとつめの理由について2文ほど言う.
On the other hand, some would argue that [ここに反論].
However, [ここにその否定].
In conclusion,
although there would be some opposing opinions,
I believe that [最初の主張をもう一度].
- 【テンプレを磨く】 何度か試したけれど、このテンプレは難しすぎる。英作文ではこんな感じにしたけど、会話でそれは不可能だ。抽象から具体に向かうんじゃなくて、具体から抽象に向かおう。
...最初は変わらず.
First, for example, [ひとつめの理由の例].
2文ほど.
Second, for instance, [ふたつめの理由の例].
2文ほど.
...結論は変わらず.
- 【テンプレってもしかして逆効果?】 これで何度か友達に相手をしてもらったけれど、やはり、頻繁に頭が真っ白になって落ち込む。
- 友達の前で狼狽して恥ずかしいぼく: い、いや、普通の英会話だったらもっと喋れるんだよ? ホントホント! じゃあ、ちょっと、スピーチではなく日常会話みたいに喋ってみてもいい?
- 友達: いいよいいよ、やってみて。
- こんな話の流れで、 TOPIC について日常会話風に喋ってみると、驚くべきことに、驚くほど普通に2分間喋れた。
- 友達: さっきと違ってめっちゃ喋るじゃん。
- ぼく: もしかすると、 “スピーチ” をするのは今のぼくには無理で、 “面接官に対して日常会話風に喋る” が、今のぼくには限界かもしれない
- 【テンプレを捨てる】 “1分間準備” のときに脳内で英語で喋る内容を考えるのをヤメて、日本語で喋る内容を考えることに切り替える。まず言いたいことが (日本語で脳内に) あって、それを表現するために英語を使う、というのを目指す。
- 【ネタがない】 少しだけほっとしたのもつかの間、二次試験の恐ろしさが見える。エッセイライティングとは異なり、二次試験では、自分が喋った内容に対してツッコミが来るのだ。追加質問パートだ。 “あなたは先程こうスピーチしてましたが、こういう反論もありうるんじゃないですか?” みたいな追加質問に対して、 “い、言われてみればそうっすね、へへ……” なんて言ったら減点だ。自分が喋ることへの反論へ、反応できなければならない。
- 【俺、バカだからよく分かんねーけどよ、だったら過去問の全部の TOPIC について賛成意見と反対意見を用意しておけば、大抵の議論は乗り切れるんじゃねーか?】 そんな発想で、英検赤本シリーズの過去問本に収録されている、9回分 x 10個 = 90個の TOPICs すべてについて、賛成意見と反対意見をつくった。こんな感じ↓だ。

- 【全部英訳する】 こんな感じのプロンプトで ChatGPT ちゃんに英訳してもらう。
## あなたの役割 - 英訳回
おっす。
英検一級の二次試験対策を手伝ってね。
### 方針
- リストを、そのまま喋れるような形で英訳してほしい。
- ここでは何がしたいのかっていうと、スピーチをがっつり毎日シャドーイングすると多くなっちゃうから、以下のフォーマットくらいの短い音声を作って、それをずっと繰り返しシャドーイングしたいんだ。そういう原稿を作りたいんだよね。
- 英語のレベルは CEFR B1 くらいで。 (英検一級の対策ではあるんだけど、ぼくが実際に喋るならそれくらいが限度)
- 毎回同じリズムがいいから、こんなフォーマットで!
```
## [TOPIC をそのまま]
First, (具体例)
... (短めに一文くらい)
... (This suggests など、スピーチの "締めますよ" 感じの出る一文)
Second, (具体例)
... (短めに一文くらい)
... (This suggests など、スピーチの "締めますよ" 感じの出る一文)
```
準備はいいかな?理解してもらったら、ぼくのノートを渡すよ。
- 【全部録音する】 こんな感じで全部録音する↓ (まあ実は厳密には90ではなく85だった。最後のは直前練習のために残しておいたから)

- 【シャドーイングしつづける】 これ↑を全部シャドーイングしつづける。このとき使ったのは VLC player の iOS アプリ。ランダム再生ができるのが重要だった。かくして、90個くらいの社会問題について謎に浅く意見を言える一次試験合格者が誕生した。
所感
- ガチで嵐のような一ヶ月だった。上述の 【テンプレを捨てる】 あたりまでが最初の二週間で、ほとんど喋れない状態だった。ぼくは初回での合格はほぼ諦めていた。
- ぼくの英検独学の象徴のようなひと月でもあったなー。自分に合う勉強方法を考えて、ダメだったら棄てて、また考えて、棄てて、いいのが見つかったら、それを継続できる環境をつくって、コツコツ続ける。一次試験は十ヶ月かけてゆっくりそれをやっていったけれど、二次試験の準備期間一ヶ月はそのサイクルがめちゃくちゃ短かった。だから、象徴みたいな一ヶ月だ。
- あと忘れちゃいけないのが、友達がスピーキング練習にめっちゃ付き合ってくれたことだ。英語わからんいつメングループの友達、一級挑戦仲間、一級保持者のパイセンがそれぞれ練習に付き合ってくれた。いくら独学とは言っても、さすがにスピーキング練習は、人間が相手ではないとうまくできなかった。だからマジ感謝だ。
二次試験
試験開始前にやること
- 試験1時間前、友達と Discord 通話しまくる
- 今回のぼくの作戦は、 “スピーチっつーより、試験官さんたちとお喋りしに行く気持ちでやる” だった。なので、直前に友達と喋りまくっておいて、自分の口を、 “お喋りの口” にしておくことにした。
- 朝の8時くらいだ。他人を頼ることにどんだけ躊躇がないんだコイツは? (この後めちゃくちゃお礼をした)
試験の振り返り
- 試験官さんたちは意外とフレンドリー。堅い感じではなかった。
- 追加質問パートも、質問されて、返答して、で終わるんじゃなくて、結構会話っぽいシーンもあった。練習中によくやった “すみません、もう一度言ってくれますか?” ではなくて、 “えーと、 A と B と、何ておっしゃいました?” みたいな訊き方で全然大丈夫だった。
- なので、 “お喋りしに行く気持ちでやる” 作戦がきちんと当たったと思う。
- 緊張しまくったぼくは異常にハイになっちゃって、空回りするような喋り方をたくさんしちゃった。試験用に用意した表現もまったく使えなかった…… (it demonstrates とか使いたかった)。
- だけど、 “黙っちゃう” 方向に緊張しなかったのはよかったね。
おしまい
- こう見るとめっちゃくちゃ ChatGPT ちゃん使っとるな。
- 逆に言えば生成 AI 無しではぼくの方法論はひとつも成立しない。独学1年での到達は不可能だったろう。
- というわけで、10年も前に合格した一級保持者のパイセンたちのことはマジでリスペクトだぜ。どうやったんだよ。 Anki アプリの代替あたりは分かるとして……どうやって英作文の勉強を? 精読も、生成 AI 無しでは2倍以上の時間がかかるだろう。スゲーよな。
