新世界樹の迷宮 ミレニアムの少女。4。

あらすじ。
謎の樹海を有する辺境の街エトリア。そこへやってきた遥香・光・典子の三人組。樹海の探索を進め第二階層があるじ、密林の王ケルヌンノスを撃破した一行であった。さて、そこそこ名が売れたのか、ちょいと難易度の高い依頼が舞い込んだようである。







「こんにちはローザくん。精が出るのう。」
「はじめまして~。」
「なによ典子ちゃん、ローザに会うのは初めてなの?」
「ギルドハウスを管理してくれてる人がいるのは知ってたけどね。
 なぜか会ったことなかったね。」
「ま、典子ちゃんてオフの日は朝遅くて、夜遅くまで遊びに出てるものね。
 ローザの働く時間とズレてるのよ。」
「見かけによらずアウトドアなんじゃよな。」
「ちなみに光くんは早くに出て夕食の魚を釣ってきたりするから
 ローザとは仲が良いわよね。」
「ワシらのことよく見とるのう。」
「アタシ、視力4.0なのよ。」
「これが…EYEの力ってか!」
「誰がうまいことを言えと。」
「ついでに言えばはるちゃんは結構引きこもりだよね。」
「た、確かにギルドハウスからあんまり出ないけれど…。
 ラクーナ先輩から色々教わったりしているのよ。」




「たまにこうして依頼を持ってきてくれるのだけど、
 アタシ達じゃ採集依頼はできないのよねえ。
 力にはなってあげたいんだけど。」
「とても採集にSPを振る余裕はないからのう。」
「んー、じゃあ外注してみる?」
「むう?」
「和田ちゃん…うちがいつも遊んでる角の子なんだけど、
 その子採集チームを組んで活動してるんだよ。」
「ふむ。ひとつお願いしてみようかしら?」

翌日…。

「おっす典子ちゃん。おまた。」
「遅いよ和田ちゃん。」
「はは。今来たとこー。」
「それは待ってた側のセリフだよ!?」
「典子くんがツッコミに回っている…じゃと…?」
「はじめましてかしらね。アタシは遥香よ。よろしくね。」
「ああ知ってるぜ。よろしく。そんでそっちが光くんだろ?
 典子ちゃんに聞いてるよ。そう見えてヤングなんだって?」
「どうかのう。じゃが最近はエトリアトライアスロン大会に
 向けてトレーニングをしとるぞ。」
「若いなー! だがあたしもたまに街角でストリートダンスを
 やったりしているぜ。」
「若いのー!」
「もう若々し過ぎて、家帰ったとき間違えて保育器に
 入っちゃうくらいだぜ。」
「いろんな意味で凄い子のようね…。
 それで仕事のことなんだけど、典子ちゃんから聞いてるかしら?」
「うん。それなんだが、そちらさんは樹海の地図を作っているんだろ?
 それを貸してくれたら、採集活動のついでにそっちの依頼品を
 取ってきてもいいぜ。」
「それでいいわ。さっそくお願いしたいわね。」
「イエス。どうだ典子ちゃん、採集チームに着いてきてみるかい?」
「う、うーん。うち、採集は全然できないよ。」
「樹海の深層はあたしらも初めてなのさ。
 ナビゲート、よろしく頼むぜ。」




「ざっとこんなもんだな。」
「ほー、仕事が早いのう!」
「典子ちゃんもちゃんと手伝えたみたいじゃない。」
「うち、頑張りました!」
「見上げたものじゃな。」
「和田ちゃん達に散々おんぶだっこして!」
「見下げたものね…。」
「それじゃ今日のところは帰るぜ。」
「ええ、ありがとう。またよろしく頼むわね。」




「さてここからが今回の本番よ。
 第一階層に潜んでいた強敵、ゴーレムに挑戦するわ。」
「物理攻撃メインということで、ケルヌンノスと同じ戦術で
 いけるかと思ったんじゃが…。」
「ダメだったね。ケルヌンノスの複数物理攻撃はパーティの順通りに
 飛んでくるからパリングで捌けたけど、
 ゴーレムのはランダムに標的が選ばれるタイプ。」
「とくに三回攻撃の<トリプルハンマー>が辛いのう。」
「とはいえ、VSケルヌンノス戦術をちょっと変えれば何とかなりそうよ。」

VSゴーレム戦術
ダークハンター10アームボンデージ、10アナコンダ、10ブーストアップ
パラディン10パリング、10TPブースト
バード10聖なる守護の舞曲、10安らぎの子守唄

「ワシは今回もブーストアナコンダ。
 そして終盤は<トリプルハンマー>が増える気がするので
 アームボンデージで腕封じじゃな。」
「レベル10パリングが最大三回発動してくれるとはいえ、
 発動に運が絡む以上短期決戦しかないわ。
 だから光くんにはブーストアップをとってもらう。」
「はるちゃんがパリングを10にしたことで、
 うちの<安らぎの子守唄>だけだとすぐにTPがなくなっちゃうね。
 だからはるちゃんはTPブーストをとって…、
 さらにうちがたまにアムリタを使うよ。」
「パリングミスで攻撃が飛んだときのために
 <聖なる守護の舞曲>も忘れずにね。」




「ぶっちゃけ今回は運勝負よ。
 どれだけアナコンダの毒が入るか、どれだけ毒が長続きするか。
 それが分水嶺ね。」
「しかし本当に防御が高いのう。
 普通の攻撃じゃほぼダメージが入らんぞい。」
「これで毒耐性もあったらと思うとぞっとしないよね。」




「腕封じが入ったまま倒したから条件レアドロップが手に入ったみたいね。」
「今回はほんと疲れたよ。20回くらい挑戦したよね。」
「うむ。毒が続かない、毒が入らない、パリングが発動しない、
 などなど…じゃな。」
「今回はさすがにはしゃぎまわる元気もないわね。
 もちろん嬉しいけど。」

シリカ商店にて。
(゚▽゚*)<新しいのがあるから見てってね!

・星砕きの戦斧 260,000エン(ソードマン専用)

「とはいえやはりこれは残念じゃな。」
「ケルヌンノスの防具と合わせて、うち達のパーティに
 ソードマンがいたらとんでもないことになってたかもね。」
「さ、ギルドハウスに寄って、ローザにコーディアルでも
 淹れてもらいましょうよ。」


和田ちゃんチームの活動条件は「依頼のためのみ動ける」、「メインの三人組が地図を作成したところのみ歩ける」。和田ちゃんチームはアルケミスト・レンジャー*2の構成になっている。こっちも三人組なのは、まあ、どうせなら人数合わせようかなっていうのと、キャラグラが被るのがイヤだから。ちなみに俺は金髪アルケミストのこのグラが好きなので、どっかでメインパーティに加入させたいと思っているのだが…、ずっと三人組縛りで挑戦してみたい気もするので、そこは考え中。
ゴーレムに20回くらいトライアンドエラーしたのはマジだが、その中には「パリングレベル9で挑んだ」「アームボンデージ無し」「ブーストアップ無し」などのパターンも含まれている。上述の構成にしてからは二回目くらいで勝利できた。しかし本当に、毒耐性の敵が出てきたらどうなってしまうのか。


以下の記事からリンクされています