新世界樹の迷宮 ミレニアムの少女。2。

あらすじ。
謎の樹海を有する辺境の街エトリア。そこへやってきた遥香・光・典子の三人組。樹海の探索に挑むつもりが、なんやかんやあってエトリアの市民と親交を深めつつ平和に一年を過ごす。そういうゲームじゃねえからこれ。ようやっと重い腰をあげた三人組は樹海……世界樹の迷宮に挑む。







「まあアレよね。レベル30から転職したから、
 みんなレベル15なのよねアタシ達。」
「さすがに一年前のような苦労はないのう。」
「ふっ。この一年間、遊んでいたわけじゃなさそうだねっ!」
「そうね。遊んでいたのは典子ちゃんだけよ。」
「ひ、光くんもよく女の人と遊んでたよ。」
「誤解を招く言い方はやめてくれんかの!?
 ワシは町内会のお料理教室に通ってただけじゃよ!」
「光くん三度の飯より料理が好きだもんね。」
「光くん料理うまくなったわよねえ。
 アタシ達女性陣の立場がないわよ。」
「…あれ? ねえ二人とも、向こうに誰かいるよ?」
「冒険者かのう?」




「この二人によると、オオカミの群れが出没しているせいで
 この先は封鎖されているみたいね。」
「ふ、ふーん。」
「う、うむ。」
(本職を捨てた二人が本職に会って後ろめたくなってる…)
「では、ここからはオオカミ退治をすることになるのかのう。」
「そういうことになるみたいね。
 さっきのベテラン二人がフォローに回ってくれるらしいから
 心強いわね。」




「ツスクルさんは回復ポイントを請け負ってくれるようじゃぞ。
 助かるのう。」
「う、うん。」
「今の典子ちゃんはバードなんだから、
 そんなに恐縮することないんじゃない?」
「今のうちはバードだから、この格好はコスプレみたいなものなんだよ?
 お医者さんのコスプレしてお医者に掛かるのを想像してみてよ。」
「あは! そりゃキツいわね。」
「いや、ワシら三人全員おなじ立場じゃからな?
 エトリアコスプレイ三人衆じゃからな?」
「き、キッツい…。」




「なんやかんやあったけど、オオカミのボスまで辿り着いたわね。」
「なんやかんやってなんじゃ。」
「いや、ずっと一緒に探索してたじゃないの。」
「どんな作戦で戦う?」
「アタシが攻撃を受けつつ、典子ちゃんが補助をかけて、
 光くんが攻撃…ま、普段と一緒ね。」
「戦いが長引くと手下のオオカミがどんどん乱入してくるよ!」
「そこは商店に新しく入荷した明滅弾と轟音弾を使うわ。」
「何個買ったんじゃ?」
「それぞれ二十個ずつよ。」
「めちゃめちゃ多いね!」
「そういうの、ガチ勢っていうらしいぞい。」
「光くんって老けて見えるけど、わりとヤングな言葉知ってるよね。」
「モダンガールにバカウケしてモテモテを狙ってるのよ。
 やーね色気づいちゃって。」
「これは酷い。」
「さあ行くわよアンタ達!」
「合点承知の助!」

VSスノードリフト戦術
パラディン挑発・毎ターン明滅弾
バード火劇の序曲(ダクハン)・火幕の幻想曲・敵が構えたら轟音弾
ダークハンター通常攻撃・ブースト溜まったらアナコンダ

「テラーハウルでテラー状態にされたら、複数人で弾を使いましょ。
 事故防止ね。」
「手下の乱入を防げるかが命運を分けるから、
 補助よりもアイテムを優先して使うよ。」
「ふむ。わりと調子よく戦えているのう。」
「氷耐性の防具、ウルフグローブとロッゲンウォルフのおかげね。
 そろそろトドメを刺せるかしら。」
「ふふふ。ここでうち、秘密兵器の投入です!」
「プランBじゃな!?」
「ないよそんなもん!」
「何よこの流れ。」




「よっし撃破…。!? レアドロップ!」
「典子くんが使ったアイテム…、解剖用水溶液じゃな!?」
「ギルドのサイモン先輩が、餞別にって
 くれたんだよ!」ビシィィ(イナバウアーをキメる)
「よくやったわ典子ちゃん!
 さすが親友!」ビシィィ(イナバウアーをキメる)
「これは売却後の販売アイテムに期待できるのう!」

シリカ商店にて。
(゚▽゚*)<新しいのがあるから見てってね!

・シルフィードベスト 79,000Gエン(レンジャー専用)

「………………がくっ。」
 遥香: パラディン(元レンジャー)
「はるちゃんが崩れ落ちた!?」
 典子: バード(元カースメーカー)
「今回、戦闘は順調じゃったのに、精神的被害がマッハじゃのう。」
 光: ダークハンター(元ブシドー)


あれ? つーかスノードリフト戦ってひょっとして、轟音弾は必要ないのでは? と勝利後に思いついて再戦のため二週間宿のベッドを温めたんだけど、スノードリフトは復活しなかった。どうやら第二階層を進めないと復活してくれない模様だ。知らなかった。旧シリーズもそうだったっけねえ?


以下の記事からリンクされています