突然なんか作りはじめた

みーくんたらまた唐突に何かろくでもないもの作りはじめた。テーマは、ミニ・カード入れ。

緑さんの知人にレザー・クラフト趣味のひとがいる。そのひとの、とある作品に感銘を受けたので、ぼくも作るぞ。当然、初めてなので道具はなく(っていうか知らない)、ノウハウもない。だけどとりあえず作ってみる。幸運なことに、制作後にそのひとからアドバイスも貰えた。だから今回は、自分の制作記とアドバイスを並べて書いていくぜ。

01-ざっくり設計図

知人「まったく問題なし。丁寧……」

 

制作記

02-革をまっすぐ切るのはむつかしい

「いきなり切らず、図面をもとに実寸の型紙(厚紙)を用意するんだ。」

03-聞いたことを参考に

「型紙 + あとで裁断するぶんの余白をもって切り出すよ。カッターと金属製の定規を使うといいね。ここは少し慣れればかんたんだよ」

04-ソトガワは置いといてウチガワを準備します

「R(曲線)をつけたい場合は専用の道具があればラクだけど、なければペットボトルの蓋やコインなどを利用するのも良いと思うよ!」
「このあといきなり貼り合わせに進んでいるけれど、革の下処理をしておくといいね。この場合の下処理は、毛羽立ちを抑えるためにトコノールやトコフィニッシュ、ふのりなどを革の裏面に縫ることを指すよ。ちなみに、革の表面のことは銀面といい、裏面は床面(とこめん)とも呼ぶね」

05-くっつけます

「木工ボンドでは剥がれてしまうし固くなるので、ゴムのりを推奨するよ!」

06-はりつけました

07-かわかしました

08-はりつけてから一気に切る

「まっすぐ切れればそれで OK!」

09-糸を通す穴をむりやり開けます

「穴はそうやってあけないよ(笑)」
「まず、目打ちと呼ばれる道具や裁縫用ルレットを使って、等間隔に縫う位置をマーキングするんだ。このとき、実際に余白を切る位置から何ミリ内側かを決めておかないとうまくいかないから気をつけて。」
「縫い穴は、菱ギリという道具で開けるよ。」

10-糸を通しました

「緑くんの縫い方はちょっと違うかな。まず糸の両端にそれぞれ針を通して、ふたつの縫い針で同時に交差するように縫っていくんだ。縫い終わりのところで、糸の両端を結ぶんだ。」

11-サイドです。当然毛羽と厚みがきになります

12-サイドにはサンドペーパーをかけるよ

「この部分はコバというのだけど、柔らかい革のコバをサンドペーパーでいきなり磨くと、毛羽立ちがひどくなってしまうよ。」
「まずは指を水で濡らしてコバをなぞるようにして少し湿らせる。それからコーンスリッカーと呼ばれる道具で優しく擦ると良いよ。なければ、箸の持つ部分くらい滑らかな表面の木の棒を使ってもいいね。」

13-やりたいことはやりました

14-ソトガワ

15-サイド

「トコノール(床面、コバ処理剤)、目打ち(菱目打ち)、コーンスリッカーを揃えればだいぶ違うと思うよ。」
「その先で、見た目や耐久性を考慮して、蝋引きした糸を準備すると作品の耐久度がアップするかもね!」

緑さん「ありがとう!」

 

ふりかえり

ぼくは部屋にモノが増えるのが嫌なので、物理的な工作にはイマイチ食指が動かない。だけど今回は、知人の作品の良さに目を奪われて、直後の昼寝でレザー・クラフトをする夢を見て、やるっきゃねえとやってみた。この間やったペーパー・クラフトは、やりきったもののたいして楽しめなかったが、今回は結構楽しめたかも。