概要
このトレンチ・コートはぼくの初めてのロング・コートであり、街で着て、野宿旅で着て、着倒した。
トレンチ・コートがどんなに良かったか
サイズ感が良い。このコートはサイズでいえば XXL で大きめである。しかし着ぶくれせず、細身の緑さんにも馴染む。
ふんわりと厚いのが良い。ぼくにとってトレンチ・コートはこれが初めてだ。だからトレンチってこういうものなのかなと思ったのだけど、そうでもない。そのへんに売っているトレンチは見かけばかりぱりっとしていて、防寒機能ゼロだ。こいつは厚いので、マフラーと組み合わせれば街の冬程度なら越せる。
素材がなんか良い。ざっくり言うと、このトレンチは、 “これを着て野宿旅に行こう” と思える、粗野な素材なのだ。これで運動できるし、これで寝転べるし、これで真夏のツーリングができる。
ところでこのトレンチのブランドは “LILANG” というところらしい。
中国のブランドみたいだ。古着屋で買ったのだけど、ポケットの中に中国語のレシートが入っていたから、きっと中国から来たコートなのだろう。想像の膨らむ話だ。
トレンチ・コートを処分することにした
今回の記事は、そんなお気に入りのトレンチに別れを告げるものである。数年に渡り着倒したため、布のヨレと日焼けがとんでもないことになっているのだ。
この手のことに敏感な親愛なるルームメイトたちのみならず、男友達にも指摘されるレベルになってきたため、今回名残を惜しみながら処分することにした。気に入ってはいても、こういうことって気になると、着なくなってしまうのだ。
もったいないことをしたのだが、ボタンごと処分してしまった。ボタンは残しておけばよかった。散々名残を惜しんでおきながら、ボタンだけでも残しておくという発想ができなかった。今度からは残しておこう。