概要

大作だった……。『幻想少女大戦』は、東方 Project のファンゲームだ。

サマリと感想を書く。

 

大作すぎ

一周するのに60時間かかる大作だった。

プレイを始めたのは昨年2022年12月で、半年間ちょこちょこ遊び、ようやくクリア。それでも難易度はノーマルで、まだクリア後シナリオを残している状態だ。

本作は、『東方紅魔郷』『東方妖々夢』『東方永夜抄』『東方萃夢想』『東方花映塚』『東方風神録』『東方緋想天』『東方地霊殿』『東方星蓮船』『妖精大戦争』あたりまでの二次創作で、これらのストーリーをばらばらにして、再構築して、さらにオリジナル要素を含む作品だ。スゴくね? 自然なシナリオになってたし、各キャラクターがちゃんと立つようになっていたし、ちゃんとスパロボを体験できた。

そう、本作は東方とスパロボの二次創作でもあり、それも心惹かれた理由だ。 SRPG はたま〜にやりたくなるんだよな。

 

ストーリーが良い

魔理沙と魅魔様の師弟関係、良かった……。師匠というものは、弟子に懐かれるのは嬉しいものだけど、弟子が自分に依存してしまうという危険性もある。魅魔様が、魔理沙を自分から巣立てるよう、何とかがんばるのが良かった。

  • 魅魔「あんたは、私の目ばかり気にして魔法から信念を失っている。だったら、そんなものは捨てて私に従った方がマシだよ」

古明地姉妹のストーリー、良かった……。お互いがお互いを気遣うあまり、お互いに触れられなくなってしまうストーリーが良かった。最後にはお互いに勇気を出して踏み込み合うことで、ふたりは一緒になれた。現実にはそうはいかないものだ。お互いの譲れないところが食い違っている場合、踏み込んでも失敗するから。古明地姉妹はうまくいってよかったね。

  • 衣玖「…消えたこいしさんを捜すなんて、本当にできることなんですね」

星にアドバイスする藍のセリフ、良かった。

  • 藍「罪を受け入れた上で前に進むのは、裁きによって道を終わらせるよりも更に勇気が要る事だろうからね」

天子ちゃんは単純にカワイイ

  • 衣玖「ご自身が納得できる自分らしさを見つけられるといいですね」

幽香のブレない強キャラ感がカッコよすぎた。いや、コイツがラスボスだよ。旧作のキャラクターなんだよね? よく知らないんだけど、めっちゃカッコ良かったぞ。

  • 豊姫「あらまあ、すっごい穢れ」
  • 幽香「甘く見てかかったら、あなた達の旅はここで終わりよ」

そして幽香に対する、エリーとくるみの評が良かった。

  • エリー「幽香ちゃんは自由の人で、生きるも死ぬもありのままでしょ。今回だって、流れで滅ぼされても構わないって思ってるからあそこまでできるのよ」
  • くるみ「だから、幽香ちゃんに会うときはいつも最後かもって気持ちが大事なの!」

オリジナルキャラが良かった。オリジナルキャラが良かった! 東方なんつー強い原作を持ちながら、かつオリジナルキャラがこんなに立たせるなんてことができるか?

  • メーコ「どうして、何もできないの? 私の夢は一つだけなのに…」

健気なメーコもカワイかったし、

  • まくら「…あの、これが魔理沙の言っていた幻想郷の姿なのですか? いえ、なんと言いますか…もっとこう、夢や絆を高める活動をするのかと…」
  • 魔理沙「そうだけど、なんだ?」

マジメ系のまくらも好きなキャラクターだった。

 

所感

弾幕はパワーだった。敵のスペルカードをいかに短時間で片付けるかという点が大事なので、魔理沙のパワーにはお世話になった。

ドット絵がとってもカワイイ。ダイアログの顔画像も、全身のドット絵も、クオリティが高すぎる。全立ち絵が固定だった『東方の迷宮』とは格が違うぞ。『東方の迷宮』も、同じ “Switch の東方ファンゲーム” だったな。

ものすごい作り込みなので、もう一周したいぜ! ……という気持ちはあるのだが、ちと一周が長すぎるんだよな……。チャプターごとに遊びたいのだけど……。それと、戦闘前の準備が面倒でな。 SRPG の準備フェイズ自体は楽しいよ? でも毎回、強制出撃のせいでペアが崩れるのが面倒なんだよな。 SRPG という点では緑さんの中でのトップはやっぱ十三機兵防衛圏かな。

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