概要
小佐渡の次は大佐渡に来た。
大佐渡をめぐる
海岸をぐるりとまわる心づもりだったはずなのに「大佐渡石名天然杉」なる看板に惹かれて、つい山を登ってしまう。10kmもの急勾配を登ったその先には、みごとな杉がありましたとさ。
ここは大佐渡の山地の高いところにあって、大佐渡の北端を上から一望できた。これは大したものだ。だけどこのときは雲が多くてちょっとね。
これは二ツ亀島だ。有名スポット。でもかなり強固に観光地化されていたのでスルーした。まあ一応撮っておくか程度の撮影だけおざなりに行った。
それよりはこういう誰も寄り付かない闇の深そうな鳥居をくぐることを好む。
樹木に支配されたところだった。しかもところどころに洞穴が口を開けていて、不健康そうな冷気が吹き出してきている。怖気がはしる。
あと大佐渡といえば金山だ。佐渡金山というやつ。知り合ったキャンパーさんは「佐渡ヶ島に来たらトキと金山は見とかないとな、ガハハ!」と威勢よく言っていた。なんでも、12kgくらいの延べ棒を片手で箱から出せたら景品が出るイベントが開催されているらしいぜ。
そんな観光地にはみじんこも惹かれないので、途中にあった無宿人の墓を参る。栄えた金山の、陰の生贄たちだ。坑内の作業のため、幕府に捕らえられた失業者や流浪の若者たちのほとんどはここで死んだ。……と、これも看板に書いてあった。墓にはかれらの名が刻まれている。
金山はスルーした。
そして東方ファンのはしくれとして、マミゾウさんの元ネタらしき神社に寄ってきたぜ。二ツ岩大明神。
文句なしに無人だったので、ひとりで遊んだ。
この神社でセミに懐かれた。
そんな感じ
大佐渡の印象としては、賑わって観光地化された場所って感じだ。小佐渡とおなじく一周で150kmほどだった。海水浴場は点々と在った。野宿場はほぼなかった。やはり佐渡ヶ島としては、大佐渡のほうは観光地として推しているのだろうなということが分かったよ。
これで佐渡ヶ島編はおしまい。佐渡ヶ島から本土へは、小木港から直江津港へ渡るフェリーを使った。
佐渡ヶ島はキャンパーやライダーが非常に多いので、野宿が気楽で過ごしやすかったよ。
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