概要
ELDEN RING で神経の張り詰める日々を送っている中、気晴らしとして遊んだ Steam ゲームの話を書く。
このゲームのことは YouTube のプレイ動画で知った。 “このゲームは何も考えなくても楽しめる” と評されており、いいじゃんと思ってプレイしてみたのだ。790円。
YouTuber の意見は正しくて、たしかに何も考えなくても楽しめたぜ。実績コンプは面倒で、ちと文句があるけれども。
サマリ
主人公のマルフーシャは (たぶん独裁国家でディストピア味のある) カゾルミアに住んでいて、あるとき兵士にとられる。強制徴募みたいなもんかな? カゾルミアは連合国とやらと戦争中である。マルフーシャの任務は、国の門を守ることだ。何からって? 連合国の、機械兵たちからだ。
マルフーシャはよい働きなので重用され、国の内部の警護に回される。が、そこにも機械兵たちがやってくる。マルフーシャは疑問に思う。 “国の中にまで兵が攻めてくるのはおかしい。ラジオは祖国の善戦を伝えてくるが、本当は戦線は崩壊しており、自分たちはお偉方の逃げる時間を稼がされているだけなのでは?”
マルフーシャと仲間たちはとうとう機械兵に包囲され、絶体絶命。そこへようやく国の救援がやってきて、マルフーシャだけは助かる。彼女は国から超有用な兵士として認められ、新たに構成される “溶鉄” なる部隊に組み込まれることになった。しかし、彼女以外の仲間たちは、みな見捨てられた。
所感
拠点
とまあ、グッドエンドですらそんな有様の、ヒデーストーリーのゲームだった。ぜひ “溶鉄” 時代のストーリーもリリースしてほしいよな。うん、操作感も良かったし分かりやすいし、遊んでいて楽しめたぜ。とくに良かったのが、拠点があることだよ。ぼくは拠点があるゲームが大好きなんだよな。
このゲームは拠点と戦場を行き来し、拠点の門を守るシステムなんだ。守るべき HP は、マルフーシャではなく門に設定されている。最高だ。ぼくは拠点防衛型のゲームが大好きなんだ。
実績コンプの仕様
なのでトロコン…… Steam 的には実績コンプか……までやろうと思ったんだけれども、ここで本作の唯一残念な点が顔を出す。このゲームには次のようなエンディングがあるのだけど……
- 総勢7名、各仲間キャラとのエンディング (各キャラを相棒にしてクリア)
- グッドエンド (ざっくり言えば、戦闘で何もミスせずクリア)
戦闘で何もミスせずクリアすると、仲間キャラとのエンディングは無視され、グッドエンドで上書きされるのだよ。どういうことかわかるだろうか。仲間とのエンディングを見るためには、わざとミスをしないといけない。合計7周、毎回いちいちミスしなければならない。これは大変作業感があり、プレイ体験を汚す仕様だとぼくは感じた。
簡単にステータスカンスト
マルフーシャは数日に1度拠点へ戻り、会話イベントを見て、無料でステータスを UP させることができる。その直後の戦闘で負けると、その拠点イベントが再度繰り返される。……これは不具合だよな? これを利用し、直後の戦闘で負け続ければ、序盤で簡単にステータスをカンストさせることができる。
負け続けているのに、毎回拠点イベントで監査官がホメてくれる。
先述したとおり、エンディングをコンプするためには任務を失敗する必要がある。なのでこの不具合を利用しない手がないというか、ようはこのゲームのエンディングの仕様は、ガンバる必要もないし、ガンバるモチベーションも奪う作りをしているのだよ。
まあ、総括すると、ゲームシステムが好みだし、ドット絵好きだし、テンポ良いし、次回作が楽しみだし、楽しめたゲームだったぜ。次回作あるといいねえ。