概要
神ゲーである『ファミレスを享受せよ』に似たゲームはないだろうか、と探していた折、発見したゲームだ。
ネタバレありのサマリと所感を書く。
サマリ
- 蝶々の姿をした宇宙人がやってきて、人間たちに "世界と世界を行き来する能力" を授けてくれた
- 人間たちはひとつの世界で暮らしつづけることに限界を感じていたので、世界を行き来しながら生きることになった
- ある世界では、たまたま世界から世界へ行き来する話を他人とするのはタブーとする風潮があった
- そこで生まれたヨミチは、世界を行き来できるのは自分だけの能力だと思いこんでいた
- が、別の世界で出会ったマドベさんが自分の世界にもいるのを見つけたことをきっかけに、全員持っている能力だと知る
- あらゆる人間たちがいろんな世界に散らばって暮らしていることにヨミチは不安を感じる
- 別々の世界で、全然違うことを考えていていいの?
- みんなが一緒に、力を合わせて生きていかなくていいの?
- だけどマドベさんが、みんなが同じところで同じルールに従って生きていくというのは窮屈で現実的ではない、と諭す
- ヨミチは納得して、世界を行き来する生活に慣れていく
所感
というわけで明らかに、 "子供のころは視野が狭くてごく少数のコミュニティにだけ属しているが、大人になるにつれて参加するコミュニティが増えていくものよね" をモチーフにしたシナリオだった。
ヨミチの生まれた世界でマドベさんに出くわした瞬間に世界を跨ぐ描写があったが、それがモロ、この作品における "世界" が "コミュニティ" を指していることを表していた。ひとりで歩いてるとき友達と会ったら、一気に "友達と会ってるときの空気感" になるアレだ。
そんなことを……2時間くらいかけて見るのは、ちょっと長すぎた。世界観が普通である以上、魅力を感じるためにはキャラクターの人格に魅力が欲しかったけれども、ちょっとキャラクターたちが空虚すぎた。行動力も、好奇心も、ない……。
その他↓
- 宇宙人たちは世界から世界へ渡る能力は持っていたが、その能力を発揮するための素質である "想像力" を持っていなかった。よって、 "想像力" を持つ人間にその能力を授け、自分たちはその移動に相乗りすることにしたのだ……という設定に、それ以上のものがない。 "だから、こういう事件が起きた" みたいな、 "その次" があったのが『ファミレスを享受せよ』だった。
- 月がない世界なのに月を知っているという矛盾。 "これはどうしたことだ?" みたいな、 "その次" があったのが『ファミレスを享受せよ』だった。
- なんで、マドベさんに出くわすことで世界の秘密にたどり着いてんだよ。月がない時点でたどり着け。