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「いや英語ってマジで便利だよなー英語なかったら俺いまルーマニアで過ごせてないしきみと今こうして意見交換もできてねーよ。」
「but even if english is not perfect we can understand very well compared with other languages」
「俺の思考は日本語で、きみの思考はルーマニア語で出来てるからな。」
「うんうん。」
「でもまあ言語が一緒だって分かり合うことなんてできないんだから、同じようなもんじゃね? だからコミュニケーションなんてただのエンターテイメントだよ。完璧を望むことができないからな。」
「じゃあ、コミュニケーションがダメなら、youにとって分かり合うためのベストな手段はなんなの?」
「sex」
「ちょwww」
もちろん最後のくだりは冗談だが(俺は冗談を挟まないとマジバナができない病気に罹っている)、この後の俺の説明が以下。
これはその子が俺に作ってくれた戦後日本みたいな有様のオムレツだが、俺はこのオムレツの味を理解できる。うまい。でもそれはその子の料理の腕を理解したことにはならない。当然。その子のオムレツの味を理解したことにすらならない。当然。いまこの瞬間におけるその子のオムレツの味を理解したに過ぎない。もっと言うなら俺は俺の味覚を理解したことにしかならないかもしれん(ここまでいくとともすれば言葉遊びレベルに触れるのでそこは語尾を濁しとく)。
だからお互い分かり合うなんてムリだよ。ってのがいまこの瞬間の結論。
ちなみにそのあと交代ということで尋ね返したら、彼女の返答は感情論だった。マジメに話した甲斐がない。