概要

先日、ふたたびルーマニアに行った。以前に1年くらい居たときとは違って、今回は親愛なるルームメイトたちとの旅行だ。連中のほうが海外旅行経験は豊富だけれど、ルーマニアについてはぼくに一日の長がある。なるべくたくさんルーマニア料理を食べてもらえるようがんばって案内したぜ。ルーマニア・食ラリーのスタートだ。

 

食ラリー

Covrig

コヴリーグは、こういうかたちのパンだ。その他にどうやって説明すればよいのだろう。他の国ではプレッツェルと呼ばれるだろうか? だけれど味は違うと思う。 Covrigarie というお店でテイクアウトするのが普通だ。緑さんは何を隠そうこのパンが大好きで、胃袋の許容するかぎり食べてしまう。

Ciorbă

チョルバは酸味のあるスープの総称だ。酸味はロシアの調味料である borș がもとになっていたはず。 "Ciorbă de ***" という名称でバリエーションがいろいろある。これは ciorbă de perișoare 肉団子のチョルバだ。

Salată de vinete

サラタ・デ・ヴィネテは茄子のサラダという意味で、茄子をペーストにしたものだ。これも日本ではほぼ見かけない調理法だけれど、ぼくは好きだ。ルーマニアの良質な小麦粉で作られたおいしいパンに塗って、食べる。ぼくはかなり好きだ。

Sarmale, mămăligă, mititei, ciorbă de burtă

サルマーレはロールキャベツみたいな料理。ルーマニア料理でいっとう有名なのは多分これだ。サワークリームをつけて食べることもある。

ママリガはトウモロコシのポリッジ。その食感は日本でしられている料理ではたとえようがない。ぼくとしてはこれを薄く伸ばして焼いたら結構おいしいんじゃないかと思うのだけれど、そういう食べ方はしない。このときはサルマーレにもママリガがついていて、ママリガだらけになってしまった。そんなに量を食べられるものではないので、我々はだいぶ残してしまい申し訳なかった。

ミティテイは香草入りのハンバーグだね。これもルーマニア料理ではかなりメジャーで、ふつうは BBQ で網焼きされる。

チョルバ・デ・ブルタは上のチョルバの一種で、内臓のスープと訳されるが、果たしてその訳はちょっとどうなのだろうか。かなりクドくて緑さんは苦手なのだけれど、親愛なるルームメイトたちは好きそうだった。

Bulz, tochitură

ブルズはママリガとチーズをオーブンで焼いたものだな。トキトゥーラはお肉のトマト煮込み、サワークリーム、ママリガのセットだ。ママリガ多すぎね? 何でもかんでもママリガがついているのだが。だから、量を食べられるようなものではないのだ。我々はそれはもう盛大に残してしまった。うまいとかまずいとかではない。とにかく多いんだって。

Papanaș

パパナシュは酸味のあるクリームのかかったドーナツ。主菜であんだけ炭水化物を摂取したあとで、デザートにまで炭水化物が出てくるか。しかもまたサワークリームだ。上に載ってる丸いやつだけでいいというのが胃袋小さめな我々の共通見解だった。むしろ一食これだけでもいい。

Bere

ベーレはもちろんビールのことで、ルーマニアではかなり安価でほぼ水と同じ値段で売られている。

Brânză

ブルンザはチーズ。ふつうのスーパーマーケットでもこんなふうに様々な種類のチーズを買うことができる。大のチーズ好きである親愛なるルームメイトはこの光景を見た途端に感動で卒倒した。しかしルーマニア語がわからないので、泡を吹きながら「緑買ってこい」と要求してきた。

JAPANOS

いや、これは郊外で見つけた日本料理の屋台。さてはてどんな魔改造がされているのだろうか。とちょっと意地の悪いことを考えながらショーユ・ラーメンを注文してみた。普通にうまかったです。(ズコー

 

ルーマニア料理

チョルバといい、サワークリームといい、チーズといい、ルーマニアの人は酸っぱいものが好きなのだろうか。個人的には次のような食事が好きだよ。

  • コヴリーグにサワークリームをつけて食べる。
  • いろんな種類のブルンザ(チーズ)を用意して、味の違いを楽しむ。
  • ミティテイを焼いて、パンに挟んで食べる。
  • サラタ・デ・ヴィネテをパンに塗って食べる。

短い期間で、できるかぎりの食ラリーができたと思う。