宗教ってのは、ある体系化されたシステムを信望し、それに生活を準じさせるものだ。

以前論理のハナシで「宗教は神の存在を前提にしている」と書いたけれど、今回の意味の宗教では、「神」は自分のなかで絶対的な価値観のこと。それを中心として自分の中のルールが出来ていき、ヒトはそれに従って生活していく。たとえば「ジェントルに生きる」のがそいつの価値観なら、そいつには「ポイ捨てはしない」「女性には席を譲る」「陰口などはNG」などなど自分ルールが構築されてくるはず。そしてそれらに従って生活する。これが宗教だ。
だから誰でも基本的に宗教はもっているはずである。ただその教義への準じ具合に差はあるだろう。言ってることがコロコロ変わる奴、態度の一貫していない奴、そういう恥と外聞を北極あたりまで投げ捨ててるような連中はまあ、ルールを守れない阿呆だ。無論そういう行動自体がかれらの教義である可能性もあるが、俺は断じて邪教と呼ぶぞ、そんなのは。

むろん俺も心のなかにそういう確たるものを持っているし、それを信仰してもいる。だから宗教は悪だなどとは喉から手が出ても言えん。そんな俺のドグマの中核がなにかというと、たぶん、「子供のころの自分に尊敬されるよう生きる」だと思う。ガキのころ構築していた理論にはなるほど確かに穴がいくつもあったが、当時ほど美しいもの、完璧な理想に心酔できることはもうない。だからきっと、そのガキに、そいつが欲しがっているものを与えるため、今日も俺は哲学してるんだと思う。



  1. キリスト教プロテスタント系信者ですけど
    神様はハゲってことしか信じてません
    ハゲは神様になっろうとした人たちだからいじめちゃだめだよ