前回紹介したクトゥルフTRPGのシェゾ卓に泥男が出てくるんだけど、これが結構おもしろいから俺の考えを書いておく。

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泥男
ある男が散歩で沼の側を通りかかる。そのときかれは不運にも雷に打たれて死ぬ。その瞬間もうひとつの雷が沼に落ち、沼の泥が化学反応を起こして死んだ男とまったく同じ構造の物体を形成する。そいつは死んだ男と遺伝子レベルで同じなのでそのまま散歩をして家に帰り、寝て、仕事に行く。さてこいつは死んだ男と同一人物だと言えるのかな? ってハナシ。
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ちと面白みはないが、直感としては「どっちでもよくね」ってのが浮かぶ。そもそもこの問題は泥男が元の男か同一人物であるかどうか問う問題に見えるが、実際は人それぞれの「同じ」という言葉の定義を問う問題にすぎない。すでに概論に書いたとおり言葉の定義を戦わせることは無駄なことだ。つまりこういう系の問題は「アハハおもしれ」で済ますべきである。

ちなみにシェゾ卓では、「ヒトを食ってその代わりに泥男を生成する化物を放置するかどうか」ってかたちでこの問題が出題される。まあ「泥男は元のヒトとは違う」組と「まったく同じなら別によくね」組で議論することになるのだが、論点がズレまくってて酷い。これは自分が食われたらどう思うかっていう問題だ。「何それキモいから倒しとこうぜ」でも可。