いつもどおりネタバレだらけ。


トレーラーを観て惹かれたんでSteamで購入。ゲームシステムはいわゆるローグライクRPGなのだけれど、普通のRPGであるストーリーモードとレベルリセット・アイテム縛りのローグライクモードがある。今回はストーリークリアまでのサマリと感想を。


少女ロビンは家族を殺され天涯孤独の身になってしまった。そのとき記憶も失い、現在は小さな村で賞金稼ぎをして生計を立てている。あるとき仕事で廃墟みたいな村へ行くことになるが、そこで彼女の記憶は蘇る。この廃墟が彼女の故郷であり、下手人は帝国の戦士たちであった。かれらの狙いははるか昔からロビンの家系に伝えられてきたクリスタルの力である。ロビンのもつクリスタルは大昔に発見された強力なクリスタルを6つに分けたうちのひとつで、帝国はその力を手にする気なのだ。4つはすでにかれらの手に落ちた。ロビンは最後のクリスタルを所持する反政府組織Freemsと協力し、帝国に討ち入りをかける。Freemsは新政府を作ることに成功し、ロビンも仇を打ててホクホクである。


感想をざっと書く。

  • 敵だ! 囲んで殺せ!
    • 初期に、敵に馬鹿正直に突っ込んで行ったらあっという間にミンチにされたんで、すわマゾゲーなのかと思ったがそんなことはなく。このゲームはキャラクターを背中側から攻撃するとダメージが倍加するので、ペットと協力して囲んで殺すのが正解だ。俺の場合は運良く雷の魔法が早い内に手に入ったんで、敵が後ろを向いたときに魔法で麻痺させて潰すという策が最後まで有用だった。
  • どのダンジョンにおいても敵のレベルはプレイヤーのレベル依存
    • つまりストーリーを追っかけることに全てを注いでも全く問題ない。苦戦したらペットを加え、さらに酒場のジーさんを仲間に加えて行く。
  • 探索や戦闘がさくさくで楽しい
    • 唯一気になるところはキー入力が保存されるところで、たとえば攻撃キーを連打すると押下した数だけ攻撃するまで割り込み入力ができん。だから誤ってキーを押しすぎると周りの状況に構わずロビンが暴走したりしちまう。そのあたり以外はグラフィックも好みだし楽しめた。
  • ペットはすぐ死ぬ
    • 死んだペットやインベ内のペットには経験値がはいらないため、ペットが死んだ状態で戦い続けるとそれ以降ペットがただのお荷物と化す。最初はなるべく均等にレベルが上がるようがんばってたんだけど、それ自体が罠だ。均等に上げるってことはプレイヤーのレベルについてくる奴が一頭もいなくなるってことだからな。
  • ホーンテッドマンションとかはペット殺しのダンジョン
    • 普通のミッションはダンジョンを脱出するとミッション失敗となるんだが、とくにペナルティもない。というわけでペットを育てたい場合、ペットが死んだら即脱出という手が使える。ただしホーンテッドマンションは脱出すらできない上に4階構成なのでちとマズイことになる。
  • ボス登場! 三歩あるいたらミッション失敗!
    • 「ボスは夜出現」「夜明けまでに倒せ」というミッションを夜に開始すると、ボスが出てくるまでに夜明けが来てミッションが失敗する。これには笑った。
  • ストーリーモードにおいて、クラフトシステムは死にシステム
    • 素材アイテムからアイテムをクラフトするシステムがあるんだが、「狙った素材アイテムがなかなか手に入らない」「それを保管するストレージが狭い」「素材が揃った頃にはそれより強い武器を入手済み」「つーか店で買ったほうが早い」「さらにお金はバカみたいに溜まっていく」というわけで死にシステムといっていいだろう。
    元も子もないことを言えばこのゲームの主力はストーリーモードじゃなくてローグライクのモードなんだろうなあと。ストーリーを進めるためには「重要イベント」「失敗ペナルティのないランダムミッションをいくつか」「重要イベント」「ランダムミッション」という手順を踏まないといけないのだが、これが案外かったるい。けどまあストーリーがメインではないとすれば、な。
    あとキャラの会話がわりとぶっ飛んでて好き。あと探索や戦闘で苦労するって人は、マップを見るようにするといいと思う。Tabでマップ拡大をすれば敵の身隠しも見破れるし使わない手はない。