ふだん映画館には行かないのだけど、誘われたから行ってきた。やっぱしスクリーンは迫力がありますね。
せっかくなのでサマリと感想をかいて備忘録としたい。上映中の映画だし、ネタバレ注意。ネタバレというかあとで思い出せるよう映画のストーリーを書くのでマジで注意。





まず人類が滅びかけている。原因は疫病と砂嵐による食糧危機だ。麦が全滅し野菜が全滅し、次はコーンも危ないと言われている。主人公のクーパーは元スゴ腕の宇宙パイロットだったんだが、なにせ世間が「空飛んでる場合じゃねーよ! メシ作れメシ!」という感じなので農業をやっている。
あと、クーパーの娘さんであるマーフの部屋には幽霊が出る。幽霊というかなんというか、本棚の本が勝手に落ちるとか、窓から吹き込んできた砂が模様を作るとか、超常現象のたぐいである。
あるときその模様が暗号であることに気付いて解読してみると、ある座標を示していることがわかる。行ってみるとNASAの秘密基地がある。「いまのご時世宇宙開発なんかに予算さいてたら怒られるから、政府がこうして秘密裏にプロジェクトを進めてるんだぜ」とのことだ。かれらによると、「土星のそばにワームホールが発見され、それを抜けて他の銀河に行き、移住可能な星を探す計画だ」。
スゴ腕のクーパーはその計画のパイロットに選ばれる。家族がある身なので、とくに娘さんからは引き止められるのだが、うん、まあ、男のロマンですから振りきって地球を発つよね。「必ず帰る」と約束をして。
ワームホールを抜けて新たな銀河にいくと、そこで待っていたのはブラックホールである。これはまずい、ブラックホールのそばでは時間の流れが遅くなるので、ここでの1時間が地球の7年とかざらにあるのだ。おいおい「必ず帰る」じゃねーよヘタしたら家族が自分の年齢追い越して老衰で死ぬよ、みたいな感じである。
して、なんやかんやで移住の可能性がある星々をめぐるのだが、大気と水、有機物はあるものの、一面が水で1時間に一回特大のTSUNAMIが襲ってくる星とか、全面凍結どころか雲まで凍ってるアホ星とかで「移住無理くね?」な空気になってくる。
このへん色々あるんだがサマリが長くなるので省略。とにかく「ヤベーな」とか言ってたらブラックホールに飲み込まれる。すると重力がなんやかんやしてクーパーさんは五次元世界に迷いこむ。そこは五次元なので、時間を自由に行き来できる世界。あれ? この世界の情報があれば宇宙移住計画とか余裕でできんじゃね? というわけでこの世界の情報をモールス信号にして送ることにする。その信号は地球では、本が勝手に落ちたり、砂が作る模様として現れることになる……。
学者になったクーパーの娘さんのマーフちゃんはその情報をもとに移住計画を実現してのける。めでたし。


簡略化のためにいくつか大事なポイントを省いたり、嘘を書いたりしてるがあしからず(クーパーが送った情報は本とか模様とかにはなっておらず別のサインで現れた)。以下断片的な感想。

最初は地球に何が起きてるのかよく分からんかった。もうちょっと「滅びに向かってる」感が出てても良かったんじゃないかなーと。人がばたばた倒れてるとか。野球をやってるシーンも、地球ヤバイ感を出すならいらなかったんじゃないか。が、しかし、人がばたばた倒れてるようじゃこの先すぐ人類滅んじゃってクーパーがブラックホールでちんたらやってる間に滅びちゃいそうな気がするし、野球のシーンは最後のシーンの伏線になってるしで、まあ、結局、うまいこと収まっていて感心しまぜ。

NASAの面々がクーパーのことを「パイロットはきみしかいない」と持て囃していて、「いやこの展開強引すぎるだろ」と初見では思ったんだけど、あれって高次元の連中が「本や模様」でメッセージを伝えてきたのがクーパーだから、「クーパーは選ばれた」って意味だったのな。いやー理解力が低くて恥ずかしかったなアレは。

ところで、この話では未知の惑星を2、3訪れる。そこは未知の星で、一見おだやかに見えてとんでもない危険が待っていたりする。むかしそんなSF小説を読んだことがある。でもタイトルが思い出せん。誰か以下のようなストーリーのSF小説に覚えがあったら教えてください。
宇宙船にのって遠くの星を転々と旅する話。転々と旅するわりには、作中で訪れる星が2、3だけでちょっと物足りなかった覚えが。ひとつの星は爬虫類が栄えてる星で、リザード、とか呼ばれていた気がする(うろ覚え)。またひとつの星は植物が栄えてる星で、植物がテレパシーで会話している(こっちは自信アリ)。