新世界樹の迷宮 ミレニアムの少女。12。

あらすじ。
謎の樹海を有する辺境の街エトリア。そこへやってきた遥香・光・典子の三人組、そして現地で出会った仲間の和田・ハインリヒ。一行は樹海を探索するうち、樹海の謎を解き明かすことに成功する。そこに至るまでのなんやかんやでひとつの生物が絶滅したりエトリア長の首がすげかわったりして色々大変みたいだが、さておき一行は樹海を隅々まで探索せんと、今日も樹海に潜る!







「『竜が出た! あ、あんた達冒険者だろう!? 何とかしてくれよ!』
 っていう依頼だってさ~。」
「典子ちゃんも芸が増えてきたわね。
 しかし、人里に出てきたわけでもないのに討伐って
 性急過ぎないかしら?」
「いや、一晩で街をクリアランスできる怪物が自分らの足元におったら
 枕を高くして寝れんじゃろ。」
「でもいっぺんに竜が三頭って大変だね。
 こんなの全部倒せればいいほうだよ。」
「そりゃ、全部倒せたらいいでしょうね。」
「和田くんとハインツにも手伝いを頼むかの。」




「コイツが雷の竜か。なかなかプレッシャーがあるな。」
「な、ななななんだよハインツ、びびビビってんのか?」
「めちゃめちゃ気圧されてる!?」
「和田も動揺することがあるんだな。一生で一番驚いたぞ。」
「どんだけ驚くことねーんだよ、お前の人生。
 いやま、冗談だけどな。」
「さ、よろしく頼むわね。二人とも。」

VS雷鳴と共に現るもの戦術
パラディン
毎ターンパワーディバイド、<呪われし遠吠え>の次ターンはショックガード
装備: テラー耐性
カースメーカー
力祓いの呪言を切らさない、ストナードをパラディンへ/パリング
装備: テラー耐性
レンジャー
ダブルショットかサジタリウスの矢/防御隊列
装備: 呪い耐性

「懸案事項はおもに三つ。物理攻撃+麻痺、
 全強化打ち消し+テラー、そして後半の全部位縛りだな。」
「物理攻撃は遥香ちゃんが<パワーディバイド>で全部受けてくれっから、
 もし麻痺したらテリアカβとパリングで凌ぐぜ。」
「アタシのアクセはテラー耐性で確定ね。
 全強化打ち消しの直後はブレスで、
 そのときアタシが動けないと全滅だから。」
「で、ブレスのターンにあたしとハインツが遥香ちゃんの防御を上げ、
 そっからまたパワーディバイドしてもらって、の繰り返しだぜ。」




「メインウェポンはハインツの攻撃だが、あたしの毒も
 わりあい入る感じだぜ。てか、これまで毒が入らなかったの
 ワイバーンだけじゃねーか?」
「いや、いま考えてみると、アレは単にこちらのレベルが
 低かったのが原因じゃないかな。
 ステータスが低いと状態異常が入りづらいという話を聞いたぞ。」
「そうそう、こっちの隊列は横一列よ。
 <古竜の呪撃>が貫通でHP吸収だからね。」
「あと懸案事項の三つ目、全部位縛りだが…。」
「こりゃ対処策なし。バンバン使ってくるわけじゃねーから
 封じられたらパリングとかでうまく凌ごうぜ。」




「おかえり~。」
「ただいま典子ちゃん。ちょっとピンチの場面もあったけど、
 勝ってきたわよ。」
「うちが昨夜、丑三つ時に祈りを捧げておいたおかげだね!」
「ピンチになったの典子ちゃんのせいかよ。」グリグリ
「あいてて!」




「こやつが氷の竜じゃな。なかなかプレッシャーがあるのう。」
「ど、どどどうしたの光くん? れれれ冷静にいこうよ。」
「…アンタ達、なんか打ち合わせとかした?」

VS氷嵐の支配者戦術
最序盤の補助
1猛き戦いの舞曲 2ストナード(パラへ) 3防御隊列(パラへ) 4プレイバント(ダクハンへ) 5安らぎの子守唄 6(4ターン目に)渾身ディフェンス
パラディン普段はパワーディバイド、<劈く叫び>の次ターンはフリーズガード、渾身ディフェンスを解除されたらかけ直す
ダークハンター普段はトラッピング、パラのストナードが解除されたらかけ直す、ダブル憤怒の力
バード補助延長、パラの防御隊列が解除されたらかけ直す
装備: 全員眠り耐性
備考: <劈く叫び>は防御系補助を強化枠の上から順に消していくため、パラディンの補助はできるだけ渾身ディフェンスが下にくるように。
備考2: 4の倍数ターンはカウンターしてくるため実質回復時間だが、4n-1ターンが劈く叫びの場合次のターンはブレス。

「<劈く叫び>ではるちゃんの強化がいっこずつ消されちゃうんだね。
 そのたびに追加してくよ~。」
「カウンターのターンが決まっとるから、
 体勢を立て直すのは結構ラクじゃの。」
「さっきの雷竜は強化全消しで大変だったからねえ、
 それに比べると随分気楽よアタシは。」




「今回の攻撃手段じゃが、ワシが<トラッピング>を取ってみたぞい。
 <猛き><プレイバント><ダブル憤怒>込みで一発1,000ダメージ、
 うまくいけば1ターンでこれが三発じゃ。」
「これまでで最大のダメージ効率じゃない。
 アタシが攻撃を受け止める分だけ反撃してくれるスキルだから、
 頑張り甲斐があるわね。」
「あ、毒も効くよ~。」
「いい感じじゃの。」




「このレアドロップからアタシの最強装備が手に入ったわ。」
「うーむ、ワシが最後になっちゃったのう。」




「最後に火竜ね。注意点は、腕封じの<ドラゴンクロー>、
 混乱の<とどろく咆哮>かしら。」
「おりょ、二つだけかい?」
「その二つが厄介なのよ。どっちも防御担当であるアタシのスキルが
 封じられちゃうから。耐性はどっちかしか取れないしね。」
「比較的マズい方の混乱に対策したらどうじゃ?
 <ドラゴンクロー>の次ターンは他の者がパリングで対策できても、
 <とどろく咆哮>の次ターン確実にくるブレスは遥以外対処できんぞい。」
「ああ、それもそうね。
 <ファイアガード>はグリモア化してないからね。」

VS偉大なる赤竜戦術
最序盤の補助
1力祓いの呪言 2ストナード(パラへ) 3安らぎの子守唄 4防御隊列 5(5ターン目に)渾身ディフェンス
パラディン普段はパワーディバイド、<とどろく咆哮>の次ターンはファイアガード
ダークハンター普段はトラッピング、<とどろく咆哮>で解除されるたびにプレイバント、ダブル憤怒の力
カースメーカー軟身の呪言、補助延長、<ドラゴンクロー>でパラディンが腕封じ食らったら中央でパリング(この際ダメージを食う可能性があるので、自分にもストナードと防御隊列)
装備: 全員混乱耐性

「そういや、あたしじゃなくて典子ちゃんでも
 良かった気がすんだが、なんであたし?」
「<轟く咆哮>に攻撃系強化解除の効果もあるからよ。」
「はあん。強化スキルメインの典子ちゃんよか、
 弱体スキルメインのあたしの方いいってわけか。」




「<軟身><プレイバント><ダブル憤怒>込みで、
 トラッピング一発がこんなものじゃな。
 和田くんの毒も効くようだぞい。」
「へえ、話には聞いていたが、こりゃ大したダメージだぜ。」




「無事、三竜の討伐完了、じゃな。」
「ところでアタシ達、和田ちゃんだけ苗字呼びだけど、
 名前はなんていうの?」
「はん? いや、和田って苗字じゃなくて名前だぜ。」
「…一生で一番驚いたわ。」
「いやだから、オメーらどんだけ起伏に乏しい人生?」


雷竜は補助をイチからかけ直す手間と、麻痺・テラーの取り合わせがいやらしい(どっちも対策が必須)ので大変だった。そのぶんHPが一番低いというのは助かったけれど。氷竜は状態異常が眠りだけな上にカウンターという休憩ターンまであるので優しい。火竜は腕封じ・混乱の取り合わせのせいでちと悩んだが、いっそ腕封じは諦めて運を天に任せることにした。もちろん<聖騎士の盾>でちょこっと封じ耐性を上げたり、腕封じをくらってもダークハンターが攻撃を喰らわないよう並びを調整したりはしたけれど…。でも実はそこまで封じ率が高くなかったようで、スキル調査のあとは早めに突破できた。
あとトラッピング、サクサクダメージ入って超楽しい。気付かなかった。


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