概要

今回の戦争にはなんだか胸を締め付けられる思いだ。どうして胸を締め付けられる思いがしているんだ? 国際的なニュースを観てこんな思いをするのは珍しい。所感を書いておく。

 

関心をもったきっかけ

親愛なるルームメイトには、 “他の戦争には……イラク戦争とか……興味持たなかったのになぜいきなり?” と言われた。そこから整理してみる。

  • いきなり興味を持ったというより、これまではニュースを観てなくて興味を持たなかった。何事にも初めてはある。
  • ウクライナは、個人的に縁のあるルーマニアの隣国であり、自分事のように感じた。
  • キエフが……誰でも知っている国の首都が……いきなり攻撃されていて、 “こんなん第三次世界大戦じゃん” と危機感を持った。第二次世界大戦のきっかけがドイツによるポーランド侵攻だったから、そこから連想したのだ。

 

なんで戦争が起こっているのかざっくばらんに把握

各国より大顰蹙を買いつつ侵略を続行するロシアの動機がわからなくて気持ち悪かったので、ざっくばらんに調べてみた。ぼくが気分を晴らすためにざっと調べただけなので、細かいところで間違いはあるだろう。

  • もともとロシアもウクライナもスラヴ人が住んでいた。ほんでソビエト連邦加盟国同士の仲間だった。
  • そんな過去もあり、現在のウクライナには親ロシア派の人々とそうでない人々がいる。親ロシア派の代表格が、今回勝手に独立を宣言したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の人々だ。基本的に東にいる。
  • 何代か前のヴィクトル大統領は親ロシア派の人で、 EU 参加を蹴り、ロシアから援助金を受け取り、民衆にデモを起こされてロシアへ亡命した。
  • このときキレたロシアが黒海のクリミア半島を武力行使で支配した。これにはロシア人たちはニッコリ。大統領支持率が90%くらいになった。
  • さらにウクライナ国内の親ロシア派の人々も武力行使を始めて、ウクライナ国内では内戦が開始する。そこへロシアが親ロシア派に介入を始めてやべー規模になってきた。やべー規模になってきたのをなんとかするため、ミンスク合意というものが作られた。停戦が目的の取り決めだ。
  • 最近のウクライナ大統領は親ロシア派ではなく、 EU に入りたがっているし NATO に入りたがっている。 NATO (これネイトゥって読むらしい) は、ソビエト連邦の時代に、イギリスとアメリカが主体となってソビエト連邦に対抗するために作った軍事同盟なので、ロシアにとって “NATO に入る” ということは “自分の敵になる” ということであり脅威。これがロシアの “自衛” という主張につながっている。
  • ロシアはウクライナ周辺に軍備を進め脅していたが、とうとうキレて今回の戦争が起こった。

というわけで、ロシアの目的は、ウクライナ現政権が NATO に入らないことを決めるか、自分たちに都合の良い政権を無理やり据えることなのだろう。

その手段として武力行使を選んでいることが、全世界から……というか全世界の141/193の国々から……批難されている。 (国連総会緊急特別総会のロシア非難決議案採決より↓)

台湾がどうのこうの言われているのは、ロシアがクリミア半島やウクライナを自国の勢力圏だとみなしている点が、中国と台湾の関係と重なるからだと思う。

 

寄付をした

日々ニュースを眺めていて、ウクライナ人たちの様子に心が痛んだ。いろんな行動をする人々がいる。国から逃げ出して難民となる人たち。地下鉄駅を防空壕として避難している人たち。兵士となる人たち。そして怯えつつも仕事をしている人たち。自分が現地にいたら、どの集団にいるだろう? なぜかそういう考え方に至った。現在ウクライナでは、男性の出国禁止令が出ている。ということは人々が逃げ出していることは国家としての選択とは違うということになり、自然にしていれば難民の集団には居ないはずだ。

……そういうことを考えながら、自分がいちばん共感したのは難民の人々だった。ので、自分本位な理由ではあるが、気分を晴らすために、 “国連 UNHCR 協会” (United Nations High Commissioner for Refugees) のウクライナ緊急支援窓口へ寄付をしておいた。

寄付をするのはほとんど初めてのことで、一応事前に親愛なるルームメイトに相談しておいた。 “思想と行動が合っていれば問題ない” とアドバイスを受けた。具体的には “思想と行動が合っていなければ意味がない” と言っていたが。そのアドバイスをもとに、寄付のことを考えてみて、問題なさそうと思ったので実行したよ。

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