概要

え!! 2021年にもなって有線 LAN で!?

ネットの速度に不満はないのだ。だけど最近はビデオ通話の機会が増えて、たまーにビデオが途切れてしまうことが気になっていた。速度は気にならないが不安定である。友達と検証したところ、ぼくのネット環境に問題がありそう、ということが明らかになってきた。

  • ぼく: 有線でつないでみようかな。
  • 友達: 今更有線に戻るのはスマートではないと思う。 Wi-Fi ルータを新調すれば解決するのでは。
  • ぼく: 最終的にルータを新調することになるにしても、まずは有線接続を試して、問題があるのがルータなのかモデムなのかプロバイダなのか確認したい。有線で通信が安定するようになったら、問題がルータにあるとはっきりする。
  • 友達: そういうことなら止めはしない。有線 LAN はゲームにも使い回せるし。
  • ぼく: じゃあ買ってくるわ。
  • 友達: あと “モデム” って言い方は間違ってるよ。
  • ぼく: マ……? そこも調べます……。

 

MacBook Pro を有線 LAN に繋ぐ

 

必要な情報を抑える

モデム? について。

  • “モデム” というのは ISDN とか ADSL とかの時代の “ONU” の呼び名らしい。
  • 現在のモノを呼ぶときは “ONU” でいいようだ。 Optical Network Unit だ。光信号をデジタル信号に変換する装置である。

PC のポートについて。

  • ぼくの PC は MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports) またの名を MacBookPro16,2 である。 OS は macOS 11 (Big Sur) だ。
  • ぼくの PC のポートは Thunderbolt 3 である。モデルのページ↑にも書いてあるけれど、このページ↓ではっきり分かる。
  • MacBook Pro には LAN 線を繋ぐことができないので、変換アダプタが必要である。それは “Ethernet アダプタ” と言う。

というわけで Ethernet アダプタについて。

  • Apple 純正の Ethernet アダプタはこれ↓だが、最悪な商品なので買ってはいけない。 “システム条件 ThunderboltポートのあるMac” とあるくせに “Thunderbolt 3” には対応していない。このアダプタは “Thunderbolt 2” に対応している。ポートの形がぜんぜん違う。なのに商品の画像は “Thunderbolt 3” なのか "Thunderbolt 2” なのか見分けがつかないよう撮影されている。有線なのにケーブルを写さないよう撮影された有線キーボード並みに最悪。
  • また、 USB Type-C にきちんと対応した Ethernet アダプタであっても注意が必要だ。 OS への対応もチェックしないといけない。たとえばこの BUFFALO の Ethernet アダプタ↓は商品パッケージには “macOS 対応” と書いてあるくせに、ウェブ上には “macOS 11 非対応” と記載がある。
  • 以上のように、 Ethernet アダプタを選ぶのは初めてだけれど、これを選ぶ際は結構気をつけないといけないみたいだ。最終的に選んだのは、結局、 ANKER の Ethernet アダプタだ。 対応機器として “MacBook Pro (2017 / 2018 / 2019 / 2020) macOS X 10.2 以降” と記載がある。これで決まりだ。 PC 周辺機器は結局 ANKER になっちまうんだよな……。
  • ちなみにこの Anker PowerExpand もちょっとした罠がある。こんな類似品↓があるんだ。これはより性能がいい。が、ぼくには不要だろう。2.5Gbps なんて数値見たこともない。

そして LAN 線について。

  • LAN 線には “カテゴリ” という規格がある。よく “CAT” と表されている。この数値に応じてクオリティが決まる。
  • 会社のオフィスとかでは “CAT.7” が求められるが、普通は “CAT.6” を選べばよい。
  • ざっと見てみると “CAT.6” とか “CAT.6A” というようなバリアントが見受けられるが、あんまり気にしないでよいみたいだ。てきとうな CAT.6 LAN 線を選ぶ。

 

LAN 線とアダプタを買う

買う。

ANKER のアダプタと LAN 線

こんな感じだ。

ANKER のアダプタと LAN 線をつないだ

 

PC を有線接続する

  • 我がシェアルームの ONU とルータは、どちらも有線接続が可能であった。接続する。それだけでは有線でネットは出来ない。
  • System Preference > Network を見ると、 Wi-Fi とは違う、見慣れぬ接続が “Connected” になっている。 > Configure IPv4 の選択肢から “Create PPPoE Service” を選ぶ。 (PPPoE は Point-to-Point Protocol over Ethernet のこと。1Gbps までの通信らしい。)
  • プロバイダの Account Name と Password を入力する。 “PPPoE Service Name” は入力不要。ここで認証に成功すれば有線接続ができる。

Create PPPoE Service の様子

 

速度の比較をしてみる

速度も上がっているし、実際にビデオ通話をしてみると、途切れることがまったくなくなったぜ。

Wi-Fi 5GHz と有線接続の速度の差

 

所感

冒頭にて、

問題があるのがルータなのかモデムなのかプロバイダなのか確認したい。

と述べたよな。有線 LAN 接続を ONU で行っても、ルータで行っても通信は安定した。そのことから、我がシェアルームのルータの Wi-Fi がヘボいと推察できたぜ。

おしまい!