仲間と喋ってるとき、パッシヴ仲良しなるジャーゴンが確立したのでそれについて。コンテキストは以下のような感じ。

    「最近Aちゃんとはうまくやってんの」
    「あんまり喋ってない」
    「まあでも仲良しなんだろ?」
    「仲良し……なのかなあ」
    「パッシヴ仲良しって感じ?」
    「そんな感じ」

対義語はアクティヴ仲良し。つまり、積極的にトモダチ的活動をしない仲良し関係のことをいう。ふつう友情というのはコミュニケーションを重ねるうちに積み上がっていくものだと思うけれど、そういうアクションがなく、元からある友情をただ愛でるだけ。みたいな関係だ。動的ではないので、この友情からはなんだかじっとりと湿った、カビくさい辛気臭さを感じる。そこがいい。
俺は仲良しという言葉が好きだ。使い易いので。友達って言葉からはお互いが友達だと認め合っている、みたいなニュアンスがあって好きじゃない。仲良しは、「反目がない状態」という消極的な響きがあっていい。