一ヶ月くらい前に読んだ本だけど、読書感想文かくのを忘れていた。なにせ全然ビビっとこなかったもんで。とりあえずサマリー。というかオッと思ったところをかく。


1. ジプシーとは誰か? →言語的には、ロマニという言葉を使う連中。

2. ジプシーの分布は? →バルカン半島から中欧、アフリカ北部からアジアまで。

3. ジプシーの訪問と調査について。→近代化されていない地域の移動手段、そして通訳の調達は多大な苦労を要する。

4. ルーマニア語の l?utar は、こんにちでは主に田舎のレストランや結婚式で演奏するジプシーの音楽家を意味するが、もともとはプロの音楽家を意味した。(これは俺がルーマニアで聞き及んだ話と一致して、オッと思った。)

5. ルーマニアにはジプシーの音楽を意味するジャンル manele(単数形は manea) が存在するが、それはトルコ、ギリシャ、中東の影響を受けている。


俺が本書を手にとったのは、ルーマニアで垣間見たジプシーという人々について、もっと広く知識を得たいと思ったからだ。だけど「取材の準備、取材に漕ぎ着けるまでにこれだけ苦労した」という部分ばかり強調されていて、肝心のジプシーの生活に関してはすげえサラッと流されてる印象を受けざるをえなかった。